NEC(日本電気)は6日、文章のテキストデータから、ポジティブ/ネガティブな気持ちなど、筆者の気持ちを推定し、気持ちに合わせた音声合成による読み上げや、文字飾りによる装飾などを自動生成する技術を開発したと発表した。
技術は、同社が従来から開発している「高い」や「小さい」などの評価表現とその対象を特定する評判抽出技術を応用したものになり、「楽しい」、「悔しい」などの直接的な文章でなくとも文章から筆者の気持ちを推定するという。同社では、これを「マインド判定技術」とする。また、このマインド判定技術を基に、読み上げの速さ、声の高さ/太さ、明るさなどをパラメータとして取り込み音声に合成する技術「可変トーン音声合成技術」も開発した。
同社では、これら技術を用いることにより、携帯電話からメールで音声メッセージと写真を送信するだけで、特徴的な音声合成による読み上げや、文字飾りやテキストの文字色、サイズを自動設定してくれるブログ作成システムを開発。このシステムを使えば、ユーザーは、煩雑な操作をせずに手軽に表現豊かなブログ投稿が可能になるという。
文章から筆者の気持ちを推定し音声合成や文字装飾できる技術を用いて開発した「聞いて見て楽しいブログ」 |