グーグルは6日、「Googleマップ」と「YouTubeモバイル」の新機能について発表した。Googleマップでは、9都市42路線の地下鉄路線図の提供を4月3日に開始。地下鉄の駅をクリックすると、駅名が表示されると同時に、その駅を通過する路線を表示。また、YouTubeモバイルにおいては、端末機種のメモリ容量に応じて分割して動画を配信するサービスを開始した。

今回の発表は、グーグルが毎週行っている定例会見の席で発表された。

「Googleマップ」では4月3日に、札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・福岡の9都市、42路線の地下鉄路線図を表示するサービスの提供を開始。同サービスでは、マップ上の駅をクリックすると、駅名が表示されると同時に、その駅を通過する路線が表示される。

航空写真の上に表示された東京の地下鉄路線図

一度にある都市の全ての地下鉄路線を表示することも可能。路線図が表示されているエリアを表示して、画面右上に表示される「その他」ボタンの「路線図」をクリックすると表示されるようになっている。

航空写真や地形図の上に地下鉄路線図を表示することも可能。これらのサービスは2009年1月以降、すでにベルリン・シカゴ・フランクフルト・ロンドンなど世界の50都市以上でサービスが開始されている。

会見の席では、Googleマップを担当するグーグルプロダクトマネージャーの河合敬一氏が、「4月から始まる新生活や外出の際などに、便利に楽しく使ってほしい」と述べ、同サービスの一層の利用促進に期待を示した。

また「YouTubeモバイル」の新機能として、携帯電話の端末機種に応じて分割して動画を配信する「分割再生機能」が4月4日にリリース。同サービスでは、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの国内3キャリアの主要機種に対応。

これまで、動画のデータ容量が大きくて全て再生できなかった端末に対しても、動画を端末のメモリ容量に応じて自動的に分割することで、動画を全て閲覧することが可能になる。

「YouTubeモバイル」の新しい機能「分割再生」機能により、個人のモバイルブログなどで動画が気軽に利用できるようになるなどと説明された

YouTubeを担当する同社プロダクトマネージャーの徳生裕人氏は、「これにより、動画のURLを誰に携帯メールしてもほぼ確実に動画の再生が可能になるほか、個人のモバイルブログなどで動画が気軽に利用できるようになる」とその意義を強調。

「今後も、YouTubeモバイルがPCと同様の機能に対応できるよう、開発を進めていきたい」と述べた。

今回分割再生サービスの対応機種となったのは、NTTドコモが、900iシリーズ以降、703iシリーズ以降、OxAシリーズ(一部機種除く)。KDDI(au)が、画像のフォーマット規格が3GPP2対応の機種(一部機種除く)、ソフトバンクモバイルが3GPP対応の機種(一部機種除く)。 分割時間は、NTTドコモが、904シリーズ以降は10分ごと、903シリーズ以前の機種は2分ごと。KDDI(au)は2分ごと、ソフトバンクモバイルは20秒ごととなっている。

また会見では、3月31日に発表された、「Gmail」の実験的な機能を公開する「Gmail Labs」の日本語対応についても発表。オフライン環境でもGmailが使える「オフラインアクセス」機能や、ファイルの添付忘れを防ぐ「添付忘れチェッカー」などのデモが行われた。

送信ボタンを押してから数秒間は送信を取り消すことができる「送信取り消し」機能のデモも行われ、同機能において送信を取り消すことができる時間を「5秒」と「10秒」のどちらかを選べることなどが説明された。