内閣府は6日、2月分の景気動向指数(速報)を発表した。速報によると、景気の動向を判断する際に用いられる景気動向指数(CI一致指数、2005年=100)は「悪化を示している」(内閣府)。内閣府が「悪化を示している」と判断したのは2008年6月分公表以来9カ月連続となる。
景気動向指数とは、景気の現状把握や将来予測に資するために作成された総合的な景気指標。景気変動の大きさなどを測定するCI(コンポジット・インデックス)と、景気転換点の判定に用いるDI(ディフュージョン・インデックス)がある。内閣府は2008年4月分よりDI中心からCI中心の公表形態へと移行している。
景気に先行して動く「先行指数」は5カ月連続低下の75.2(前月比2.0ポイント減)、景気に対しほぼ一致して動く「一致指数」は7カ月連続低下の86.8(同2.7ポイント減)、景気に対し遅れて動く「遅行指数」は11カ月連続低下の90.5(同0.8ポイント減)となった。一致指数の前月からの下降幅は、2008年8月(前月比2.8ポイント減)、2008年11月(同2.8ポイント減)に続き過去3番目となる。