JTBはこのほど、ゴールデンウィーク(4月25日~5月5日の11日間)の旅行動向調査を発表した。調査は、GW中1泊以上の旅行に出かける男女1,200名を対象として調査員により3月4日~16日の期間に個別訪問で行われたアンケート、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向から推計したもの。同調査によると、2009年のGW総旅行人数は前年比3%増の2,190万人で、このうち国内旅行人数は前年比2.9%増の2,140万人、海外旅行人数は前年比10.1%増の50万人の見込みとなっている。
同社によると、2009年の一般的なGW休暇は5月2日~6日の5連休だが、平日に休暇を取得した場合は最大16連休ができるなど、目的に合わせた休暇パターンがあるのが今年の特徴だという。出発のピークは国内旅行が5月2日~4日、海外旅行は欧州・米国などの遠距離方面が4月29日、アジアなどの近距離方面は5月2日とのこと。
2009年の1人1回あたりの国内旅行平均費用(旅行中の諸費用含む)は、ガソリン代や高速道路料金の値下げなどの影響を受け前年比5.6%減の3万6,900円となった。国内旅行の特徴としては上記の理由からドライブ旅行人気が高まると予想。旅行先として首都圏では28日から開催する「開国博Y150(横浜開港150周年記念テーマイベント)」、関西では「キッザニア(兵庫県西宮市 ららぽーと甲子園内)」などが人気を集めているほか、帰省旅行も多いと見ている。
一方の海外旅行平均費用(現地支払費用除く)は、円高や大幅な燃油サーチャージ料金の値下げなどにより前年比14.9%減の21万6,800円。特徴として依然韓国旅行の人気が続いているほか(前年比32.4%増)、長期休暇が可能なことから遠方の欧州やハワイ、オセアニアなどが人気だとしている。