BASELWORLD 2009」にて、ロレックスは、ムーブメント、外装への革新を突き詰めた「デイトジャストII」を披露した。

ロレックス「オイスター パーペチュアル デイトジャストII」 ケース径41mm。100m防水。クロノメーター。自動巻。スチール&イエローゴールド。価格、発売時期未定

スイスの公的機関COSCが15昼夜にわたる厳格な精度検査を実施、これに合格したムーブメントに付与される「クロノメーター」という規格がある。このクロノメーター認定を、腕時計として世界で初めて取得したのがロレックス。1910年のことだ。さらにロレックスは、金属塊からくり抜いて作られた防水・防塵性にすぐれるケース、オイスター、自動巻機構のパーペチュアル、深夜0時を境に自動的に日付が切り変わるデイトジャストといった、時計製造における世界3大発明を成し遂げる。この3大機構を備える「オイスター パーペチュアル デイトジャスト」は1945年、世界で初めて日付表示を備えた腕時計として発表された。以来、高級実用腕時計のお手本として、またステータスウォッチの象徴として、全世界でロングセラーを記録してきた。

そしてロレックスは今回、満を持してそのデイトジャストのニューバリエーションを発表した。ムーブメントに革新性を持たせ、ディテールをより突き詰めた、その名も「デイトジャストII」。

ムーブメントの心臓部には磁場の影響を受けにくく、従来に比べ約10倍もの耐衝撃性を持つ自社開発のパラクロムヒゲゼンマイを装備。ムーブメント自体のショックアブソーバとして、こちらも独自開発し、特許を取得したパラフレックスを備えている。エクステンションリンク付のブレスレットは装着時の快適性をもたらす。外装のSS(ステンレススチール)素材は、普遍の美しさを叶えるために腐食に強く、堅牢で研磨性にすぐれる904Lを採用。ロレックスは腕時計メーカーとして初めて、化学産業分野で使われてきた904Lを外装に使用したのである。

ケースサイズは従来のデイトジャストが36mmなのに対し、41mmと5mmのサイズアップが図られた。まさに創業以来の基本理念である革新の塊のようなアイテムである。ロレックスが世界一の人気と実力、売上高を誇ってきたゆえんであろう。

オイスターブレスレット、グリーンで縁取られたローマンインデックスが特徴

なお、写真以外のバリエーションやその他に発表されたモデル「デイトジャスト36mm」、「デイトナ」などは、ロレックス・オフィシャルサイトで堪能することができる。