米AMDが2日(現地時間)、新GPUとして「ATI Radeon HD 4890」を発表したことを受け、グラフィックスカードのベンダー各社からは、それぞれ搭載製品が発表されている。出荷は同日より、順次開始される見込み。
ベースとなるリファレンス仕様は以下の通り。Radeon HD 4890は、同社のシングルGPUとしてはハイエンドの製品となるが、ストリームプロセッサ数など主な仕様は従来のHD 4870と変わらず、コアクロックやメモリクロックなどが向上したものとなっている(コアクロックは750MHz→850MHz、メモリクロックは900MHz→975MHz)。
■ATI Radeon HD 4890のリファレンス仕様 | |
コアクロック | 850MHz |
---|---|
SP数 | 800基 |
メモリクロック | 975MHz |
搭載メモリ | 1GB GDDR5 |
ビデオ出力 | DVI×2、HDTV |
SAPPHIRE
「SAPPHIRE HD 4890 1GB GDDR5 PCIE」はリファレンス準拠の製品。出荷は4月2日の予定で、店頭価格は32,000円前後となる見込み。
ASUSTeK Computer
「EAH4890/HTDI/1GD5」もリファレンス準拠の製品であるが、同社の独自機能として、GPU電圧を変更できる「Voltage Tweak」機能なども搭載している。この機能では、GPUの動作電圧を、定格の1.312Vから1.4Vまで、OS上から自由に変更できる。付属ソフト「SmartDoctor」を使って、オーバークロックを手軽に楽しめる。4月2日の出荷予定で、店頭予想価格は36,000円前後。
MSI
MSIは、ノーマル版の「R4890-T2D1G」に加え、オーバークロックモデルの「R4890-T2D1G-OC」も用意。OC版では、コアクロックは880MHz、メモリクロックは999MHzに高速化されている。日本国内ではOC版のみ発売される模様で、こちらの店頭予想価格は30,000円前後となっている。発売日は4月2日。
Diamond Multimedia
コアクロックが925MHzという高速モデルを発表しているのがDiamond Multimedia。「DIAMOND ATI Radeon HD 4890 XOC PCIE 1024MB GDDR5」という製品で、メモリクロックも1050MHzに高速化されている。また、ノーマルモデルとして「DIAMOND ATI Radeon HD 4890 PCIE 1024MB GDDR5」も用意されている。
GECUBE
「GC-HD4890XG5-F3」はリファレンス通りの製品。また製品ページはないが、同社のプレスリリースには、コアクロック900MHzのオーバークロックバージョンに関する記載も見られる。
PowerColor
PowerColorからは、ノーマル版の「PowerColor HD 4890」と、オーバークロックモデルの「PowerColor PLUS HD4890」が発表。OC版のコアクロックは900MHz、メモリクロックは1000MHzとなる。
玄人志向・GIGABYTE
玄人志向の「RH4890-E1GHW/HD」と、GIGABYTEの「GV-R489-1GH-B」は、どちらもリファレンス通りの製品。