ケンウッドは2日、純正カーオーディオやカーナビゲーションシステムへ、iPhoneやiPod、USBデバイスなどを接続し、使用するためのエクスターナルメディアコントローラー「KOS-A300」を発表した。発売は4月下旬で、価格は4万2,000円。

既存のカーオーディオ/ナビを、デジタル機器対応にするユニット「KOS-A300」

最近、各社よりリリースされるカーオーディオ/ナビの多くは、USBポートやiPodの接続端子を装備しているが、それ以前のモデルでは、USB端子などを装備していない。また、最近の純正カーオーディオ、カーナビでは、その画面をエアコンやバッテリーの状態表示などにも使用しているといったことが多く、簡単にはとり変えることができないケースが増えてきている。カーオーディオではなく、ナビを導入している場合、デジタルオーディオプレーヤーを使用するためだけに、そのシステム全体を交換するのは不経済だ。

KOS-A300は、デジタル入力端子のないカーオーディオ/ナビゲーションシステムに付加して、USBによる入力を可能にするという製品。また、オプションのインタフェースケーブル「KCA-iP101」(2,000円程度で販売)を利用すれば、iPod/iPhoneの楽曲選択などといったコントロールも可能になる。

同製品は、ハイダウェイユニット、リモートコントローラー、ディスプレーの3つのユニットから構成される。ハイダウェイユニットは、本体ともいえる部分で、こここにUSB機器を接続するためのケーブル(付属)が接続される。再生可能な音楽ファイルは、MP3/WMA/AAC/リニアPCM。接続可能なUSBデバイスは、FAT16/32形式でフォーマットされている必要がある。また、USB以外にアナログの入力端子も装備する。既に取り付けられているオーディオ/ナビとの接続は、取り付けられている機器が外部入力端子を装備していればライン接続で、装備していない場合にはFM電波を使用することになる。リモートコントローラーは、デザインも含め、同社のIシリーズに採用されている「マルチコントロールホイール」ライクなもので、iPodなどを接続した場合には、iPodに近い操作を実現する。なお、写真で見るとわかりにくいが、リモートコントローラーは1 DINサイズという制約がないため、Iシリーズのマルチコントロールホイールよりもかなり大型化されている(幅60mm×高さ44mm×奥行き67mm程度のサイズがある)。ディスプレイ部分は、日本語での5行表示が可能だ。なお、セットには、これら3つのユニットを取り付けるためのブラケット(ハイダウェイユニットはシート下、リモートコントローラーとディスプレイはダッシュボードなどに設置する)も含まれる。