NVIDIAは、ワークステーション向けグラフィックスカード「Quadro」シリーズ新製品を発表した。

今回発表された製品は、上位モデルから順に「Quadro FX 5800」「Quadro FX 4800」「Quadro FX 3800」「Quadro FX 1800」「Quadro FX 580」「Quadro FX 380」「Quadro NVS 295」の7製品。

「Quadro FX 5800」

最上位のQuadro FX 5800は、240基のCUDAプロセッサコアを搭載し、メモリは512bit接続のGDDR3メモリを4GB搭載する。ディスプレイ出力はDVI-I×2基およびDisplayPort。2スロット厚のカードで消費電力は最大189Wとされる。

以下、Quadro FX 4800は192基のコアを持ちメモリ搭載量は1.5GB、Quadro FX 3800は192基のコアでメモリが1GBなど。型番で100番あるいは10番低い従来のモデルと比較し、新モデルではコア数、メモリ接続幅、メモリ搭載量を増加させているのが特徴となる。

Quadro NVS 295はPCI Express x16またはx1インタフェースで提供されるマルチディスプレイ向けの製品。形状はロープロファイルでファンレス。2基のDisplayPortを装備し、ここにDP→DVI-D変換アダプタ(デュアルリンクDVI対応)を加えることでそれぞれ最大2560×1600ドット表示に対応する。

また、NVIDIAはQuadro FX 5800/4800/3800に「SLI Multi-OS」技術を組み込んだと発表している。この機能は複数枚のQuadro GPUを搭載した単一のワークステーション上で、ParallelsのWorkstation Extreme仮想化ソフトウェア、Intel VT-dテクノロジとともに利用できる機能であり、ホストおよびゲスト用の仮想マシンに、それぞれ専用のGPUを割り当てることを可能としている。