スカイマークは1日、パイロット、客室乗務員、地上社員の制服を廃止した。同社は、新たに支給したポロシャツ(半袖)及びジャンバーを私服の上に着用することで、さらなる経費削減を目指し、乗客に還元していくとのこと。制服廃止は、海外の航空会社では同様の例があるが、国内の航空会社では初の取り組みとなる。

パイロットのポロシャツとジャンパーは黒で、帽子も新たに支給。客室乗務員と地上社員のポロシャツとジャンパーは濃紺で、同じデザインとなっている。パイロット用の黒ジャンパーの背中には白色で社名が、客室乗務員と地上社員の濃紺ジャンパーの背中には、同社のテーマカラーでもある、ややオレンジがかった黄色で社名を入れた。航空法に乗務員の服装に関する規定はないが、国土交通省は「緊急脱出時などに乗客と区別がつくよう、分かりやすい衣服を着用することが必要」としていることから、ポロシャツの胸元には白抜で社名を入れ、一目で乗客との区別がつくよう配慮したとのこと。

国内の航空会社では初の制服廃止となったスカイマークの機体

制服廃止となった初日は、ポロシャツに従来の制服(スカート)を合わせる客室乗務員が多く見られた。これは、従来の制服が紺色であることから、濃紺のポロシャツと合わせやすかったのと「フライト先から戻る乗務員もいるので、本日も引き続きスカートを着用したのでは」(同社)とのこと。ポロシャツと合わせる私服について特に決まりはなく「良識の範囲内で、勤務に支障をきたさない服装でお願いしている」(同社)。なお、これまで客室乗務員が身につけていた黄色のスカーフは、制服廃止となった後も本人の希望で着用可、となっている。