日産自動車は23日、CVT(無段変速機)などの改良により燃費を向上させた7車種を全国一斉に発売する。1日より施行された「環境対応車普及促進税制」の減税措置に適合する車種を拡充するもので、自動車取得税と自動車重量税が50%あるいは75%減税される。車種は、「キューブ」「ノート」「ティーダ」「ティーダ ラティオ」「ウイングロード」「エクストレイル」「セレナ」。これらを加え、同社全体では13車種が優遇税制の対象となる。なお、「ティーダ」と「ティーダ ラティオ」は5月19日販売開始とのこと。
主な改良点としては、エンジンとCVTの制御を変更して、発信時に丁寧なアクセル操作ができるようにアシストする機能を搭載。緩い上り坂や前車追従時には、不要な変速を制限して無駄な燃料消費を抑制。さらにCVTのロックアップ領域の拡大により、減速中は従来よりも低い車速域まで燃料カットを行うことで燃料消費を低減するという。
また、減速時にオルタネーターが発電した電力をバッテリーに充電し、走行中およびアイドリング時にはこの電力を使用するオルタネーター回生制御を行うことにより、エンジンの負荷を低減するとしている。そのほか、エンジンルーム下などに追加した整流用の空力パーツで空気抵抗の低減も図っているとのこと。(CVTのロックアップ以外の改良点は、エクストレイルとセレナには含まれない)