石油情報センターが1日発表した石油製品の価格動向調査によると、3月30日現在のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は前週と同じ111.5円だった。これで1月13日から10週続いた価格上昇はストップした。ハイオクも前週と同じ122.4円。一方、軽油は前週より0.2円安い99.2円で、9週連続の値下がりとなった。

レギュラーガソリンの価格が上昇したのは18府県。値下がりは15道県。前週と同じが14都府県だった。上昇幅がもっとも大きかったのは愛媛(114.1円)で前週比1.2円高、一方下落幅がもっとも大きかったのは北海道(111.1円)の前週比0.7円安で、都道府県別にみても小幅な値動きにとどまっている。平均価格がもっとも高かったのは長崎で119.9円、続いて鹿児島が116.4円。反対に安かったのは高知(106.9円)や茨城、埼玉(いずれも108.5円)など。

石油情報センターは「特に(ガソリン価格を)大きく動かす要因はいまのところ見当たらない。しばらくは小幅な値動きが続くのでは」とした上で、「高速料金の値下げによる(ガソリンの)需要アップがあるのでは」と、本格スタートしたばかりの自動料金収受システム(ETC)搭載車などを対象とする上限1,000円の高速道路料金引き下げの"影響"にも注目している。一方9週連続の値下がりとなった軽油については「景気の低迷で物流が不調となり需要が伸びていないことも影響しているのでは」と分析した。