Internet Explorer(IE) 8の新機能「アクセラレータ」。IE8でブラウジング中に対応するWebサービスをワンクリックで呼び出して手軽に利用できるようにする。対応サービスが増えれば、名前が示す通りIE8でのブラウジングに加速が付く。そこでプログラムマネージャーのJon Seitel氏がIEBlogで、5つのアクセラレータを例に同機能によってIE8の可能性がどのように広がっているかを説明している。
Preview and Launch URL - 作業短縮
アクセラレータはユーザーのブラウジング作業を短縮してくれる。例えばWebブラウザ・ユーザーが頻繁に行っている作業の1つに「URLのコピー/ 新しいタブを開く/ URLをペースト」が挙げられる。Preview and Launch URLは、この作業を数クリックで実現するほか、開く前にプレビューを確認できるWebSnaprという機能を備える。
Preview and Launch URLのプレビュー機能 |
Shop and Save with Live Search Products - 少ないタブ
ユーザーが選択したテキストを商品検索(Live Search Products)し、プレビュー画面で結果を確認できる。
検索リサーチをしていると、すぐに新しいウインドウやタブが増えてしまう。特に商品リサーチでは、その数が多くなる。Shop and Save with Live Search Productsを活用すれば、ユーザーはWebページを読み続けながら簡単な商品検索を行える。1つのページにユーザーがとどまっていられるため、新しいウインドウやタブで画面が乱雑にならず、情報収集に集中できる。
Shop and Save with Live Search Products |
Share with Facebook - リンク/ ページ全体
Webページ、リンクや選択アイテムをFacebookで共有する。「アクセラレータの多くは選択-コンテクストのみを利用しているため、アクセラレータがリンクまたはページ全体に対しても機能することが知られていない」とSeitel氏。Facebookは、少しずつ増えつつあるドキュメント-コンテクストの代表例になっている。
Shareaholic - アグリゲーション
Webページを共有、ブックマーク、Eメール送信する。Delicious、Digg、Facebook、MySpace、Twitter、Gmailなど約30のサービスに対応するサービス・アグリゲータである。Seitel氏によるとアクセラレータは、サービス統合となる個々のアクセラレータにユーザーが一カ所からアクセスできるアグリゲータとしてデザインされたそうだ。Shareaholicは個々のアクセラレータでありながらサービス・アグリゲータとして機能する。「このようなアプローチにはトレードオフがあるものの、Shareaholicはアクセラレータにおけるアグリゲーションの可能性を示す優れた例だと思う」と評価している。
Shareaholic |
Entertonement - メディアプレイヤー
ユーザーが選択したテキストの内容に関連したオーディオクリップをプレビューウインドウで再生する。音楽配信やビデオ検索サービスなど、プレビューウインドウ内に組み込まれたメディアプレイヤーの活用シナリオを示す。「ActiveXコントロールが動作するプレビューウインドウの可能性は無限であり、またセキュリティ制限下においてわれわれは適切なコントロールを実現している」とSeitel氏。