オメガやブレゲ、ブランパン、ロンジンなどを抱える時計の巨大コングロマリッ ト、スウォッチグループに属すハミルトンが今季、世界時計博こと「BASELWORLD 2009」において発表したニューモデルは質量ともに充実していた。

約40アイテムの中で、特に目を引いたのが、マッハ計測機能を搭載したクロノグラフ「X-マッハ」。1918年、アメリカ航空便の公式時計に選ばれて以来、ハミルトンは、TWA、ユナイテッド、ノースウェスト各社をはじめ、60年代には日本航空の公認時計に認定されるという輝かしい歴史を誇る。

マッハ計測機能を搭載する新モデル「X-マッハ」

こうした実績に加えて、先鋭的かつユニークなデザイン力は映画の都、ハリウッドでも支持され、これまでに350以上ものスクリーンに登場している。以上の両面を具現化した「X-マッハ」は、簡単な操作で通常の時計からマッハ計測機器「マッハ・メーター」へと変わる。左側のリュウズを回し、コックピットの計器に表示される「PA」と「CAS」をセットするだけで、ベゼル上でマッハ値を確認できるすぐれものなのだ。主な仕様は、機械式自動巻、SS(ステンレススチール)ケース、サファイアクリスタル、10気圧防水、クロノグラフ(60秒計・30分計・12時間計)、マッハ数値計測機能。価格は20万円前後(予価)で、8月発売予定となっている。