マーケティングデータサービスを行うC-NEWSはこのほど、日経産業新聞と共同で本に関するアンケート調査を行い、その結果を発表した。調査は3月19日~20日の期間にインターネット上で行われ、中学生を除いた15歳以上の男女1,000名から回答を得た。

まず、1年前と比べて購入する本(雑誌を除く)の数はどう変化したかを聞くと、「かなり減った」と「やや減った」を合わせた「減った」が30.1%に上った。年代別に見た場合、10代では「増えた」(28.5%)が「減った」(22.5%)より6ポイント多かったのに対し、20代以上では全ての年代で「減った」が「増えた」を上回った。中でも50歳以上では「減った」(38.5%)が「増えた」(12.5%)より20ポイント以上も多い結果となった。

「1年前に比べ、購入する本の数はどう変化しましたか?」 (C)Yahoo!リサーチ C-NEWS

続けて、本の購入数が「減った」と回答した人にその理由を尋ねると、1位が「時間的な余裕がなくなったから」(約50%)、2位が「金銭的な余裕がなくなったから」(約33%)、3位が「読みたい本がないから」(約22%)との結果に。経済不況の影響から生活費の節約を迫られるなどして、本の購入を控える人も多いと見受けられる。

「購入する本の数が減った理由は?」 (C)Yahoo!リサーチ C-NEWS

自分は「活字離れ」しているかと思うかを尋ねたところ、39.4%が「あてはまる」と回答。年代別では、10代は約38%、20代は約42%が「あてはまらない」と答え、ともに「あてはまる」(10代:約32%、20代:約39%)より多かった。一方、30代と40代では「あてはまる」が(30代:約41%、40代:約47%)が「あてはまらない」(30代:約40%、40代:約36%)を上回ったほか、50歳以上では「あてはまる」(約39%)と「あてはまらない」(約40%)が約半々との結果になった。世間では若者の活字離れが進んでいるとよく言われているが、調査では反対に中高年層の間で本を読む人が減ってきていることが明らかになった。

「自分は"活字離れ"していると思う」 (C)Yahoo!リサーチ C-NEWS