タイトーは25日、東京・秋葉原UDXにおいて新プロジェクト、新製品発表会を行った。その中で同社は、全国で運営するアミューズメント施設直営店「タイトーステーション」を中心に、2009年4月より順次、サービス品質の向上とお客を夢中にさせ、感動を生む店舗づくりを目指した全社横断の取り組み「ハッピープロジェクト」を開始すると宣言した。
「ハッピープロジェクト」は、「大切な人に喜んでもらいたい、かけがえのない思い出を作ってもらいたい、と思っているあなたをお手伝いする」という願いを込めて名付けられたプロジェクトで、アミューズメント施設にまつわる事業を軸に、すべての事業分野で展開していくという。
これにより、業務用新作ゲーム機の展開を加速し、2009年3月末から稼働開始するカジュアルユーザー向けの「NO考ゲーム」シリーズに加えて、コアユーザー向け新作ゲーム機「サイバーダイバー」を年内に発売することも合わせて発表されている。
業務用ゲーム
「NO考ゲーム」は、近年の複雑化するゲーム内容、高額化するゲーム機械を再考し、「見りャァ、ワカル。やりャァ、オモロイ」をキーワードに立ち上げられたシリーズ。キーワードは「NO考 : マニュアル不要、すぐ遊べる」「NO巧 : ゲームが巧くなくても楽しめる」「NO高 : 比較的安価なマシーンを提供します」「濃厚 : 中身はしっかり濃厚、ライトユーザーからマニアまで楽しめる」としている。
その第4弾となるのがシアター型ガンシューティングの『ホーンテッドミュージアム』で、コンセプトは「気軽に楽しめるガンシューティングゲーム」。旧来のガンシューティングに見られるリロードも廃し、弾数制限なしで思う存分撃ち込む爽快感を大切にして開発したという。
第5弾は『ミュージックガンガン!』をラインナップ。「音楽ゲーム」と「ガンシューティングゲーム」を融合させた新ジャンル「音シュー」ゲームで、飛んでくる音モンスターをガンコントローラーで狙い、曲にあわせてショット! タイミングはマーカーが教えてくれるが、音楽にノリながら遊べば自然とゲームクリアができるという。収録曲も有名曲からオリジナル曲まで収録しているとのこと。
また、全事業部門にわたる社員で構成された製品開発プロジェクト「PROJECT OCEAN(プロジェクト オーシャン)」によって開発が進められている『オッポポブーン!』『みどりのおせわ』(ともに発売時期未定)の2機種のコンセプトモデルも発表された。
業務用FPSとして『ハーフライフ 2 サバイバー』を開発したスタッフにより製作されているのが『サイバーダイバー』。特殊能力を備えたキャラクターを操り、様々な戦場で戦うアクションシューティングゲームで、5対5のオンラインチームバトルが可能となっている。また、このゲームのために高性能な新ハードウェアを採用する予定としている。
カラオケ+キャラクター=キャラオケ
カラオケとキャラクターを融合したサービス『キャラオケ』が企画開発中とのこと。『キャラオケ』は、自分が歌ったカラオケに合わせてアバターとなるキャラクターに振付けをして、キャラオケアイドルとして"デビュー"することができるサービス。キャラクターの髪型や目、服装やアクセサリーはもちろんのこと、ステージの演出まで、変更できる多くのアイテムが用意されている。一部有料アイテムとして、プレミアム度の高いアイテムを購入すれば、自分だけの最高のアイドルステージを演出することも可能。アイドルをデビューさせる楽しさと、アイドルのファンとなって応援する2つの立場から楽しめる『キャラオケ』は、現在β版を配信中( http://kyaraoke.jp/ )。5月下旬より本配信を予定しているという。
発表会終了後はゲーム試遊会
マスコミ向けの発表会が終了したと同時に、会場にはファンが押し寄せた。そこに用意されていたのは、これまでタイトーが発売してきたゲームの数々。今年で30周年を迎えた『スペースインベーダー』のテーブル&アップライト筐体をはじめ、これまでゲームセンターを賑わせてきた往年の名作、そして最新ゲームも勢ぞろい。しかも無料で遊べるということで、大変な盛況となった。