シグマは発売予定の「DP2」や「SD15」を展示し、高倍率ズームに強いタムロンはそれをアピール、強力なアクセサリー群をもつケンコーグループ(トキナー、ケンコー、スリック)は多くの製品を展示するなど、それぞれ個性的なブースを組み立てていた。

DP2が待ち遠しい「シグマ」

同社のブースは非常にクリーンなイメージ。四角いボックス状のブースを組み立て、派手なものはいっさい置かず、シンプルに製品を見せている。見る側も、見せる側も、興味はやはり「DP2」「SD15」の両カメラだろう。特に2009年前半の発売を明言しているDP2は、今回のPIEに合わせてスペシャルサイトをオープンさせたほど。展示では開発初期のフォビオンイメージセンサーの画像や開発用試作機が興味を引いた。

高性能なコンパクトカメラ「DP2」。間もなく発売される予定

一眼レフカメラの「SD15」。こちらも発売予定

フォビオン イメージセンサーを使った開発用試作機

フォビオンで初めて作成したセンサーで撮影した画像

奥のカウンターには、レンズメーカーらしく、多くのレンズが並べられていた

開発中の製品はガラスケースの中に置かれていた

高倍率ズーム18-270mm VCが主役の「タムロン」

最近ではタムロンといえばやはり高倍率ズームレンズ。ステージでも、新しいデジタル(APS-C)専用の「AF 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC」をアピールしていた。15倍ものズーム比を持ち、一眼レフ用の交換レンズとしては、世界でもっともズーム倍率が高いレンズとなる(タムロン調べ)。合わせて手ブレ補正機構「VC」を搭載しており、その効果を確かめられるコーナーも設けられていた。

また、同社はマクロにもこだわりを持っている。専用マクロレンズの数こそ少ないが、高倍率ズームをはじめ、多くのレンズにマクロ機能を搭載している。マクロレンズの系譜や、マクロ撮影コーナーも用意されていた。ユニークだったのは、レンズクリーニングカウンターが設けられていたこと。タムロンレンズであれば、無料でクリーニングしてくれるという。

タムロンのステージ。18-270mm VCをアピール

高倍率ズーム系譜がひと目でわかる展示が行なわれていた

そのとなりにはマクロレンズの系譜もある

マクロ撮影コーナーも設けられていた

手ブレ補正機構「VC」の効果が見られる

クリーニングコーナー。もちろんタムロンレンズのみの受け付けとなる

「AT-X 16.5-135 DX」を発表したトキナー

ケンコー、トキナー、スリックは、豊富な製品バリエーションが特長。ブースにもレンズから三脚、バッグ、フィルターなどのアクセサリーまで、実にたくさんの製品を並べていた。

トキナーのコーナーでは、PIEに合わせて新レンズ「AT-X 16.5-135 DX」を発表した。APS-Cのデジタル専用で、ニコンのカメラで使用すれば約25-203mm相当の画角となる。広角域を重視した標準ズーム。開放F値はF3.5-5.6だ。発売はニコン用が4月上旬、キヤノン用は6月中旬の発売を予定している。価格は8万4,000円だ。

ケンコーは新たにテレコンバーターをいくつか発売する。「DGX」シリーズは絞り値などの撮影データをテレコンに合わせて変換し、Exifデータに残すことができるという。

ケンコーグループのブースは、取扱も含め、多くの製品を展示

トキナーから発売される新しい「AT-X 16.5-135 DX」

新しいテレコンバーター。これ以外にもたくさん置かれていた

ケンコーのステージで講演を行なっていたカメラマンの高橋良輔さん