デジタル一眼レフの2大巨頭、ニコンとキヤノンのブースは、比較的オーソドックスなものだった。プロ機の高性能を唄い、歴史の長さをアピールする。それでもトータルの空間の作り方はさすがに大手らしかった。
ステージや、タッチ&トライに人だかりのニコン
同社ブースは、照明が暗めでどこか宝石店のような雰囲気。ブースに入るとコンパクトカメラ「クールピクス」のタッチ&トライコーナー。その反対側には「Nikon History」として、歴代のニコン機がびっしりと並べられている。さらに奥に入ると一眼レフのタッチ&トライコーナー。ここはすごい人だかりで、実機に触るまで相当時間がかかりそうだ。
展示でもっとも大きなものは、「D3X」で撮影し、原寸で印刷した屏風。壁一面を覆うほどの大きさで、近づいてみても写真とは思えないほどの高いクオリティとなっている。「D700」の写真展も行なわれている。新しい動画機能のために、模型の列車が走るジオラマが用意されていた。
同ブースで人気を集めていたのは、通り側のステージかもしれない。順次レンズやレタッチなどについて、著名カメラマン、写真家が講演していた。このステージ前のイスが空くことは、ほとんどなかった。
メリーゴーランドが回るキヤノンのブース
同社のブースはよく目立つ。巨大なメリーゴーランドが回り、モデルの女性がほほえんでいる。それを取り囲むように置かれた各カメラを試すための被写体なのだが、それにしても大がかりだ。
発表されたばかりの「EOS Kiss X3」も触れる状態で置いてある。通路側には「キヤノン 一眼レフカメラ50年の軌跡」として歴代のモデルがずらりと並べられていた。こちらは明るくて見やすい。また、「綴」というプロジェクト名で屏風を撮影したものを展示していた。
変わったところでは、「Smile Photo Studio」として、プロレベルの印刷システムを展示していたこと。その場で撮影し、表紙風に印刷するサービスも行なっていた。プリントに対する需要が多いことが伺える。