オリンパスはカメラなどのハードよりも、写真作品の展示や撮影方法の講演など、写真を楽しむ展示を中心にしている。そしてブースのかなり大きなスペースを取り、スケートリンクを特設していた。浅田舞さんのデモンストレーションのためだ。
浅田舞さんを撮るのは至難の業
浅田舞さんが登場する時間になると、特設リンクは人だかりの山。出遅れると近づくこともできない。スタッフが通路に並び、人の流れを整理していた。狭いリンクでは難しい技は無理なのだろうが、それでも浅田舞さんは優雅に滑り、たくさんの拍手を浴びていた。PIEの期間中、浅田舞さんは毎日出演するとのことだが、いい場所で撮影したいなら、周到に準備をしたほうがいいだろう。
冷静になってブースを眺めると、かなり作品の展示が多い。ざっと見ただけでも、村尾昌美、天明良恵、吉住志穂、高砂淳二、清水哲郎、斉藤巧一郎などなど。もちろん岩合光昭の作品もある。ちょっとした写真展に来たようだ。
撮影ブースでは土屋正義氏が軽快な口調でモデル撮影の解説を行なっていた。「こういったたくさんの人といっしょに撮る場合は、必ず声をかけて自分のほうを向いてもらう。それと撮り終わったらちゃんと御礼をすること。それでモデルさんも楽しく撮ってもらえるんだからさ」といった具合。ブースには撮影する楽しさや、作品を見る楽しさがあふれていた。
アースグリーンのE-3がカッコイイ
筆者も含め、多くの人が待ちわびているマイクロフォーサーズ機は相変わらずケースの中だが、今年の夏発売が正式にリリースされた。もうちょっと我慢しよう。その隣には、オリンパス「ペン」シリーズの歴史も展示。ちょっと懐かしい。
スペシャル「E-3」も目を引いた。宇宙仕様のE-3にも感心するが、やはり岩合仕様のアースグリーンE-3がいい。テレビにも登場したE-3だが、妙な迷彩色臭さはなく、かといってハデすぎもせず、いい感じのグリーンなのだ。岩合さんも大変お気に入りで、最近の撮影はこればかり使っているとのこと。限定でも発売されれば、人気になることは間違いないだろう。
コンパクトカメラも展示されていたが、ウオータープルーフモデルに注力されており、水中撮影のタッチ&トライコーナーも用意されていた。μシリーズでメジャーになった防水カメラも、いまや各メーカーから登場するまでになった。オリンパスとしてもここは踏んばりどころだろう。