キングソフトは26日、同社の辞書ソフト「金山詞覇」にGoogleのオンライン翻訳機能を搭載した「Google-Kingsoft Ciba」の日本語版となる「キングソフト辞書」を無料公開した。
Google-Kingsoft Cibaは、中国のGoogleパックにも搭載される無料のソフトで月間650万人の利用ユーザーを誇る。今回公開された、キングソフト辞書は同ソフトの日本語バージョンとなる。
辞書/例文/翻訳/単語帳/ラーニングバーの5つのメニューと入力エリア/表示エリアというシンプルなUIでの使いやすさも特徴となる。機能は、大きく分けて辞書や翻訳をおこなう「調べる」機能と、調べた単語を登録したり、テスト形式での学習も可能な「学ぶ」機能が搭載される。
「調べる」機能では、辞書/例文/翻訳のメニューを備え、調べたい単語を入力すると、単語の候補が表示エリアに羅列される。インクリメンタルサーチ機能を搭載し、すべての文字を入力せずとも単語の候補が表示される。また、ワイルドカードを使った単語の検索にも対応するほか、表示中の単語のスピーカーアイコンをクリックすると単語の音声での読み上げも行ってくれる。翻訳機能では、文章入力での翻訳以外にアドレスの入力エリアが搭載。URLを入力して[翻訳]ボタンを押すだけの操作でWEBサイトを丸ごと翻訳(Google翻訳利用)することもできる。
そのほか、「マウスオン機能」をオンにすると、表示アプリケーションを問わず"訳語"を表示する。この機能ではブラウザに限らずたとえば、テキストエディタ上においてもカーソルを合わせると訳語が表示される。
マウスオン機能では、ブラウザ以外のアプリケーションでも表示する |
「学ぶ」機能では、辞書で調べた単語をワンクリックで単語帳に登録可能となり、登録を重ね作成した単語帳から学習用に自動テストする機能、登録した単語を常時デスクトップ表示する「ラーニングバー」機能など多彩な機能を搭載する。
収録辞書はオンライン辞書として、三省堂 デイリーコンサイスの国語辞典72,000語、英和辞典83,000語、和英辞典77,000語が、オフライン辞書として旺文社 ポケットコンプリヘンシ英和・和英辞典180,000語、国語辞典54,000語、EDICT 120,000語を収録する。