トヨタ自動車は、「クラウンマジェスタ」をフルモデルチェンジし、3月26日より発売した。価格は610万円から790万円。

クラウンマジェスタ Gタイプ

同車は、トヨタブランドの最上級セダン。5代目となる新型は、国内での使用環境を踏まえた全長5m未満のボディサイズに、室内空間、基本性能とも、乗る人すべてへの快適性を追求して開発したという。

パッケージ面では快適な室内空間を得るためにホイールベースを75mm延長。乗員の膝まわりや足元にもゆとりのある後席空間を確保した。シートはフィット感やホールド性を向上させ、長時間の移動でも快適な座り心地を実現。運転席には、シート、ステアリングホイールをチルト&スライドさせ、乗り降りをサポートする「パワーイージーアクセスシステム」を採用した。

インテリアは横基調の広がりを感じさせるインストルメントパネルを採用。ステアリングホイール、シフトノブ、オーナメントパネルには天然木を使用した。標準設定のオプティトロンメーターに加え、視認性に優れたグラフィックメーターを設定。エコドライブをサポートする燃費表示なども行なう。

ドライバーサポートの面では、ナビゲーションと連動し、高速道路のインターチェンジやパーキングエリア入退出でシフトチェンジを制御する機構を装備。一時停止場所では注意の喚起や減速を支援するナビ・ブレーキアシストを採用した。駐車ではハンドル操作のタイミングなどを案内する「インテリジェントパーキングアシスト(駐車空間検出機能付)」を設定した。

2WD車に新搭載されるV型8気筒4.6L(リッター)エンジンには燃料噴射システムや可変バルブタイミング機構を搭載した。トランスミッションは8速オートマチック。4WD車は4.3Lエンジンと6速オートマチックの組み合わせとなる。

電子制御エアサスペンションを全車に標準装備し、ロール姿勢の制御を行なう。ナビゲーションからの道路コーナー情報と路面段差学習情報に基づいて、操縦性・走行安定性と乗り心地をより高める「ナビ協調機能」を装備。横滑り防止装置(VDIM)なども搭載する。

安全面ではミリ波レーダーとステレオカメラを併用し、出合い頭衝突に対応する「前側方プリクラッシュセーフティシステム」を世界で初めて搭載。ステレオカメラは前方の歩行者も検知する。近赤外線カメラにより夜間でも歩行者を確認できるナイトビュー表示も可能とした。

リヤビュー(Gタイプ)

V型8気筒 4.6リッターエンジン

インパネ(Aタイプ)

マルチインフォメーションディスプレイ付オプティトロンメーター

インテリア(Gタイプ Fパッケージ)

リヤシート(Gタイプ Fパッケージ)

プリクラッシュセーフティシステム

歩行者検知機能付ナイトビュー