吉本興業がGW中の5月3日、4日、吉本新喜劇や漫才など行う寄席公演『神戸花月 ~新喜劇はスウィーツテイストよ。~』を神戸市中央区の新神戸オリエンタル劇場で開催することになり24日、出演者の内場勝則、宇都宮まき、笑い飯、NON STYLEが大阪市内で会見を行った。
オシャレなイメージの街・神戸で行われる同公演のテーマは"オシャレ"。出演者の衣装や舞台演出などに趣向を凝らし、大阪のなんばグランド花月、京橋花月で行われているコテコテ風味の公演とは違ったオシャレなステージになるという。
特に"スウィーツテイスト"と銘打たれた新喜劇がどんな変身を遂げるかは気になるところ。これについて「スウィーツとか言うてるけど、饅頭がケーキになる程度の違いちゃいます?(笑)」とぶっちゃけて笑わせた新喜劇座長の内場は「オシャレな街にコテコテの笑いを浸透させたい」と意欲を。新喜劇の人気女優・宇都宮は「女の人にも気に入ってもらえるような、かわいらしい新喜劇にしたい」と張り切っていたが、「スウィーツって、どんなおいしいものが食べられるのか楽しみです」と天然キャラならではの誤解もしていたようで、内場に「何か食べるつもりやったんや!」と突っ込まれていた。
一方、漫才で出演する笑い飯とNON STYLEは神戸に縁の深いコンビ。笑い飯は、神戸のテレビ局・サンテレビで4月から新番組『笑い飯・千鳥の舌舌舌舌(ベロベロタンタン)』をスタートさせる。とはいえ、オシャレの方には縁遠いらしく、西田は「僕らの漫才のテーマは土であったり、ハエであったり、アリであったりとオシャレではないので、公演のメンバーに入れたのは奇跡(笑)」とコメント。これを受けて哲夫は「今後は"カプチーノ"、"ブルーマウンテン"のようなオシャレなテーマのネタもやっていきます」と哲夫なりのオシャレっぽい言葉?をひねり出して抱負を語り、爆笑を誘った。
NON STYLEは、アマチュア時代に神戸・三宮でストリート漫才を1年近く続け、M-1王者にまで上り詰める実力を培った。井上は「アマチュアのころに立っていた街で、漫才ができるのはうれしい」と凱旋の喜びを語り、「このメンバーでの中でオシャレを先導できるのは僕らだけです!中高生がマネしたいような、若々しいファッションを披露したい」とオシャレについて前向きな発言を。そんな相方に対し、若者が憧れそうにない? 白尽くめの衣装がトレードマークの石田は「隣に全身白いやつがおるのに…」とポツリ。さらに「神戸のホテルのパーティーで漫才をやる仕事をしたとき、お客さんの100人中80人ぐらいが外国人で、日本語が通じなくて大スベリした苦い記憶を払拭したいです」と漏らすなど、自虐的なコメントで笑いをとっていた。
なお、「神戸花月」は今後も月1回のペースで開催。6月と7月は神戸・新長田にオープンする新しい劇場・Art Theater dB 神戸でトーク中心のイベントを、8月と9月は新神戸オリエンタル劇場での公演が予定されている。