キヤノンは24日、個人向けスキャナー「CanoScan」の2009年春モデルとして、反射原稿専用のフラットベッド型高精細CISスキャナ「CanoScan LiDE 700F」を発表した。価格はオープンだが、同社オンラインショップでは15,980円で販売されている。発売は4月上旬。
CanoScan LiDE 700Fは、すでに発売されている「CanoScan LiDE 200」の上位モデル。USBケーブルを接続するだけで電源コード不要ですぐに利用できるワンプラグスキャンや、原稿をセットしてスキャンボタンをワンタッチするだけで、原稿判別、補正、保存などを自動で行う「おまかせスキャン」機能を踏襲している。さらに、新開発の9,600dpi 1ラインCCDリニアイメージセンサーチップを採用し、高精度な読み取りが可能となっている。A4カラー・300dpiでは約12秒の高速スキャンが行える。
CISモジュールは、同社独自のLiDE(LED Indirect Exposure)技術を採用して小型/軽量/低消費電力化を実現した他、専用のフィルムガイドとFAU(フィルム用光源ユニット)を使用することで、35mmフィルム(スリーブのみ)1コマのスキャンに対応した。また、ごみ傷低減、逆光補正、退色補正、粒状感低減といった画像補整機能を搭載し、フィルム、紙焼き写真ともに補正レベルを「弱」、「標準」、「強」の3段階から選択して取り込める。
付属のユーティリティソフト「MP Navigator EX」では、スキャン時に読み込んだ画像を自動的にカテゴリ分類して簡単に検索できる機能や、活字カラーOCRソフト「読取革命Lite」を起動して、スキャン画像から文字を認識し、編集可能なデータテキストやWordファイルに変換する機能が利用できる。また、スキャンしたPDF文書にパスワードを設定し、ファイルの閲覧・印刷・編集を制限するセキュリティ機能も用意されている。
本体サイズは、W292×D409×H44mm、重量は約2.1kg。USBバス給電で駆動する。光学解像度は4,800×4,800dpi、読み取り解像度は25~19,200dpi。読み取り速度は、カラーが33.5ミリ秒/ライン(4,800dpi)、2.4ミリ秒/ライン(300dpi)、グレー/モノクロが11.3ミリ秒/ライン(4,800dpi)、2.3ミリ秒/ライン(300dpi)。