現在放送中のWOWOWの新番組『Tokyo Comedyキャバレー~酒と女とボーイとユージ~』の収録が、東京・都内で行われ、出演者の三宅裕司が、番組の見どころを語ってくれた。

ドラム演奏を披露するほか、台本作りにも関わったという三宅裕司

同番組は、古き良き時代のキャバレーを舞台に、作り込んだコントとビッグバンドの音楽を盛り込んだ軽演劇バラエティー。三宅はキャバレーの支配人に扮し、ホステス役にYOU、ボーイ役にバナナマンの日村勇紀、設楽統がレギュラー出演。その他、毎回、ゲストが店を訪れる客として登場する。

数多くの番組で司会をこなしてきた三宅だが、今回は、支配人としてコントで笑いを引っ張りながら、バンドマスターとしてビッグバンドも牽引。自らドラムを演奏して客を楽しませるという、今までとは一味違った設定を演じる。「テレビ業界に入ってからずっと、『シャボン玉ホリデー』(日本テレビ系、1961~1972年放送)みたいな音楽とコントの番組をすごくやりたかった。なので、“音楽をやってるんだからコントはこれぐらいの線でいいだろう”とか、“コントをやってるんだから音楽はこの辺で勘弁してくれ”っていうことのないように、両方ともレベルの高いものにしたいと思ってます。『なんでこんなことやり始めちゃったんだろう』って思うぐらい大変ですけどね」と、念願叶った番組作りへの想いは大きい。

一方で、ドラムの経験はあるものの、プロに囲まれての演奏には苦労していると明かし、「僕だけ譜面が読めないから、まずドラムの先生に演奏していただいて、録音してもらってテープを何度も聴く。それから一人で練習して、次のリハーサルの時にやっと皆さんと一緒にやらせてもらえる。プロの方たちは初見でできちゃうので、それについていくのが大変ですね。でも、上手く叩けてバンド全体がひとつになれた時は本当に気持ちが良いですね」。

共演のバナナマンについて「すごくきっちりセリフを覚えてくれて、ちょっとびっくり! 2人には緊張感があります」と感心していた

中学・高校・大学と様々なジャンルのバンドを経験し、「大学で『次はビッグバンドだな』って思ってから、20年後にこの夢を叶えたという感じです」と話していた三宅

番組の見どころについては「(同番組のように)きちっと台本を作ってギャグを吟味して、セリフをあまり変えずに面白く表現するっていう番組は、昔はあったけど今のテレビにはないと思う。ゲストによっては、台本から結構外れちゃうこともあるので、それはそれで今のテレビ的な笑いも少し入っていいかなと思うけど、基本的には台本をきちっと、どう演じたら面白くなるかを考えるコメディー。今のテレビにはないコントをやっていきたいですね!」と、昔、憧れた音楽バラエティをさらに面白く進化させようと、意気込み十分で撮影に挑む。

『Tokyo Comedy キャバレー~酒と女とボーイとユージ~』は、WOWOWにて放送中(毎週木曜24:00~)