ヤマダ電機は、3月20日から22日の3日間、東京・渋谷のヤマダ電機 LABI 渋谷(ラビ シブヤ)一階入口において、iPod touchを利用した販売促進イベントを実施した。
「iPod touchがゲーム機に!?~ゲームアプリ体験イベント」と題されたこのイベントでは、自由に試用できるiPod touchを9台用意し、ハドソンの「BOMBERMAN TOUCH -The Legend of Mystic Bomb-」、バンダイナムコゲームスの「塊魂モバイル」、セガの「ぷよぷよフィーバー TOUCH」といった、3つの大手ゲームソフトメーカーから投入されているiPod touchおよびiPhone向けのゲームソフトをプレイできるようにしていた。
また、イベントに参加した来店客には、先着でアップルオリジナルボールペンがプレゼントされた。
ヤマダ電機 LABI 渋谷は、渋谷109の並びに位置し、東急本店に続く文化村通り沿いにあることから、若い女性やカップル、子供連れの家族などの来店が多いのが特徴。イベント初日から文化通りを行き交う人たちが、店頭に展示されたiPod touchを手にとって、ゲームをプレイしている姿が見られていた。
「小さな子供が、店頭でiPod touchを手にとっているというシーンは、これまであまり例がない。ゲームで遊べるからこそ、手にとっていたもので、音楽だけではそうはならない。その点でも、iPod touchの新たな提案に手応えを感じている」と、イベント担当者は語っていた。
アップルでは、音楽に続くiPod touchの新たな利用提案として、ゲーム利用をあげており、6日からはテレビCMで、iPod touchによるゲーム利用の楽しさを訴求している。
また、現在はApp Storeにおいて、有料、無料をあわせて3,500本のゲームソフトが用意されており、タッチ機能を利用した手軽にできるゲームソフトも数多く揃っている。
今回のイベントは、こうしたiPod touchの新たな提案にあわせたもので、三連休に若い女性が集まる渋谷という地の利を生かして、iPod touchの新たな魅力を訴えることを狙った。
ヤマダ電機 LABI 渋谷の矢村隆店長は、「iPod touchの用途に、ゲームが加わったことで、新たな顧客層を狙えるようになる。今回のイベントは、新規需要開拓のきっかけになればと考えている。将来的には、ゲームソフト売り場に、iPod touchを展示することも考えたい」として、今後の展示方法にも工夫を凝らす考えを示した。
これまでにもゲームソフト売り場に、購入層が重なる電子ピアノを展示して、販売拡大に結びつけた経緯があり、ゲームソフトフロアへのiPod touchの展示も現実的なものとなりそうだ。
同店では、ヤマダ電機の中でも、もっとも若者や女性が集まる店舗として、その需要層にあわせた展示を行ってきた。
これまでにもiPodに関するイベントを随時展開しているほか、今年1月には、1階のiPodの展示コーナーを2倍に、4階のMacコーナーを1.5倍に拡張するなどの取り組みを行っており、アップル製品を、若者、女性向け製品の切り札的製品のひとつに位置づけている。
さらに、こうした取り組みの成果を、他店舗へと展開するアンテナショップとの位置づけもあり、iPod touchによるゲーム提案に成果が出れば、今後、他店舗へと広がる可能性もある。
「本社サイドでも、iPodやマックの展示強化には理解があり、その成果も出ている。今後も、iPod touchにゲーム提案が可能になったこともあり、渋谷の店舗にとっては、より魅力的な商材のひとつとなる。今後も、iPod、iPhone、マックの展示には力を入れていきたい」(矢村店長)としている。