曽田正人原作の人気コミックを映画化した『昴-スバル-』が20日に公開初日を迎え、東京・渋谷で行われた初日舞台挨拶に、天才バレエダンサー・宮本すばる役の黒木メイサ、平岡祐太らが登壇した。
「天才バレリーナの役なので、撮影の前に猛特訓しました。自身を持って見てもらえる作品になったと思います」と挨拶した黒木。撮影中もハードな練習が続いたそうで、「バレエはすごく筋肉がつくんですよ、脚もお腹も腕も……。撮影中は『マッチョ』でした(笑)」。彼女にとって、本作がクラシック・バレエ初挑戦だったが、徹底した役作りのおかげですんなりと役に入れたという。
すばるを応援するコーヘイ役の平岡は、自らの役を「草食系男子」と分析。「彼女に対して"ラブ"なのか"ライク"なのか微妙な立場なんです。それだけに、演じる上で『何でそこで積極的に行かないんだ!』とジレンマを感じることもありました」と語った。 また、黒木の印象を聞かれると「劇中のメイサさんはマジかっけーんすよ!(笑)」と率直な発言も飛び出し、観客も爆笑。「こんなにかっこよくて完璧な女性が目の前にいたら、世の中の男性は圧倒されるんじゃないかと思うほど、すごいオーラを放っていました。黒木さん演じるすばるのような女性がいたら、僕は気が弱いので近寄れないと思いますね」。
すばるの理解者である前田健は「本人は気づいていないと思いますけど、黒木さんとすばるには共通点があるんですよ」。そのうちの1つは口下手で不器用なところ、もう1つは「どちらも一見クールだけど、内に熱いものを秘めているんですよ。そこが大きな共通点だと思います」とのこと。この発言に、黒木は「ありがとうございます」と思わず照れ笑いする場面もあった。
『昴-スバル-』は全国公開中。
ちなみに舞台挨拶が行われた時間は、ちょうどWBCの日韓戦の真っ只中。MCから試合の途中経過が報告されると、出演者からも「おお~」と歓声が。その話題にちなみ、前田が「この映画も一番になりたいですね。きっとこちらにいらっしゃる『女優界のイチロー』がやってくれると思います(笑)」と話すと、指名された黒木からも、「『女優界のイチロー』になれるように頑張ります」と頼もしいコメントが。「この作品はアジアで公開されることも決まっています。日本から海外に映画を持っていけるのはすごく嬉しいし、幸せなことだと思います。皆さんも一緒に戦いましょう!」と力強く宣言した。