名古屋の超有名喫茶店、関東へ
朝、喫茶店でコーヒーを頼むと、トーストと卵が付いてくる。「逆でしょ!? 」と思うのは関東での話。名古屋の喫茶店では当たり前のことなのだ。喫茶文化が発展し、数多くの喫茶店が苛烈な競争を行なった結果、こういったサービスが根付いていったのだという。そんな名古屋の喫茶店の中でも"超"有名店が「コメダ珈琲店」。ここでは、関東圏への進出も果たし、さらには関西でも展開を進めている名古屋発の喫茶店「コメダ珈琲店」をレポートする。
「コメダ珈琲店」は1968年に愛知県名古屋市で創業。現在は、335店舗にまで店舗数を増やしている。取材で伺ったのは、2008年11月14日にオープンした「三鷹上連雀店」。関東においては20店舗目になるという。最寄りのJR三鷹駅からはかなり離れたロードサイドに立地する大型店で、駐車場が35台分もある。
ゆったりくつろげる店内
店内に入ってまず驚いたのが、14時30分だというのにお客でいっぱいだったこと。120席という広々とした店内には、近隣住民と思われる主婦層や年配夫婦から、商談をしているサラリーマンまで様々な層のお客が思い思いに時間を過ごしていた。
次に気付いたのは、客席が非常にゆったりしていること。イスは座面が広く、ゆったりと座ることができる。店舗やイス、テーブルなどは全店共通の規格で、「すべて平均より上を目指しています」(同社担当者談)。
「コメダ珈琲店」では、60坪100席程度が平均だという。飲食店では1坪あたり2席程度が平均なので、かなりゆったりとしたレイアウトになっているということがお分かりいただけるだろう。また、「いつ行ってもご利用していただける」がモットーであり、営業時間は、三鷹上連雀店で7時~23時30分までと長く、年中無休。なるほど、「いつでも開いている」という安心感からで立ち寄る人も多いだろう。
コーヒー豆は生豆で買い付けて自家焙煎
メニューは全店共通だが、物価の関係で関東エリアの店舗のみドリンク類を20円高く価格設定している「ブレンドコーヒー」(400円)や「カフェ・オーレ」(420円)などのコーヒー類が20種類弱、「ミルク」(400円)や「サマージュース」(500円)など、その他のドリンク類も20種類弱。
コーヒー豆は、生豆を買いつけて自社で焙煎したもの。キリマンジャロやインドネシア産豆などグレードの高い豆をブレンドし、味を安定させている。鮮度が命なので、焙煎後はできる限り早く使いきるという。その他、フタ付き容器で供される「コーヒーシェイク」(500円)や、長靴型のコップに入れた「クリームソーダ」(500円)など、子供も喜びそうなユニークな商品も揃っている。