アイ・オー、ネットワークメディアプレイヤーなどDTCP-IP/DLNA製品を発表

アイ・オー・データ機器は17日、ネットワークメディアプレイヤー「AV-LS500VX」、ハイビジョンレコーディングHDD「HLV-G」シリーズ発表会を開催した。AV-LS500VXは価格31,700円で、4月上旬発売予定。「HLV-G」シリーズは500GBタイプが21,000円、1TBタイプが29,500円。発売は4月下旬予定。

発表会では、アイ・オー・データ機器 代表取締役社長 細野昭雄氏が登場。アイ・オー・データとしての展開を説明した。

家電製品周辺機器メーカーを目指し5年前にAVeLシリーズを発表。2年前には、AVeLシリーズとしてネットワークメディアプレイヤーを開発した。GyaO、DMM.TVの専用機として提供し、すでに累計100,000台を突破している。一方、専用機であることから、Web上のさまざまなコンテンツは視聴できない状態だった。そこで、Web上のサービスに対応できるプレイヤーを実現するために、「AV-LS500VX」を開発。今後、家電メーカーや周辺メーカーとの連携を強め、ユーザー利便性を追求した製品を提供していきたいとした。また、ケーブルTV各社との連携、Webのチャネル化が課題となるとし、さらなる製品の開発を進めていくとした。

続いて、アイ・オー・データ機器 執行役員 開発本部長 平野義久氏が事業戦略について説明した。

2008年は地上波デジタル放送をキーワードに、デスクトップからUMPCまで対応したさまざまなタイプの地デジキャプチャー製品、家庭用テレビを地デジ対応にする地デジチューナー、地デジチューナーを搭載した搭載液晶ディスプレイ、差すだけでワンセグが見られるワンセグキャプチャーと、各種地デジ対応製品を展開。地上デジタル放送を受信するという入り口を設けた。2009年はこれらの製品をつないでいくことを周辺機器メーカーの課題として取り組むとした。

その中心となるのがネットワークストレージ(NAS)で、豊富なコンテンツをネットワーク越しに1カ所に集め、さまざまな機器で再生できるようにする。家庭内で場所を問わず、誰でも見られるようにし、幅広くさまざまな利用ができる世界を目指すとした。ハイビジョンレコーディングHDD「HLV-G」シリーズは、DLNAだけでなく、DTCP-IPにも対応することで、地上波デジタルのコンテンツを仲介可能となっているとした。

最後に、アイ・オー・データ機器 開発本部 エンターテインメント開発部 部長 豊田勝之氏がネットワークメディアプレイヤー「AV-LS500VX」を紹介した。

「AV-LS500VX」は、PC内にある動画、静止画、音楽をテレビに出力するネットワークメディアプレイヤーの4代目。3代目まではPCやデジタルカメラのことがよくわからないと使いにくかったが、「AV-LS500VX」ではテレビとつなぐだけですぐ使える機器へと進化した。インターネット動画のストリーミングサービスへの対応、DTCP-IP対応など豊富なネットワークメディアプレイヤー機能の実現に加え、HDMIリンクといった新機能も追加されている。ストリーミングについては、新開発の高速ブラウザ「Tourbillon 2」搭載により、快適にアクトビラコンテンツが利用可能。DMM.TVにも対応したマルチサービスセットトップボックスとなっている。今後も各種Webコンテンツへの対応を進めていく予定だ。

さらに、ネットワークメディアプレイヤー機能として、PCで録画した地デジ番組のストリーミングに対応。Windows Media DRM 10に対応することでPCで購入したWMV(動画)、WMA(音声)も取り扱える。

HDMIリンクは、家電メーカーが提供しているものに準拠。ただし、各メーカー製テレビとの検証が十分ではないため、すべてが使えるとはいえないとのこと。対応するものは順次公開していく。DLNA、DTCP-IPについても同じで、東芝の液晶テレビ「レグザ」シリーズをはじめ、多くのテレビなどとは連携できるようになっているが、テレビ以外を含めてさらに検証を進めていくとしていた。

また発表会では、フルHD対応高画質高解像度キャプチャボード「GV-D4VR」も登場することを明らかにした。予定価格は31,700円で、発売は3月下旬を予定している。