フランスをはじめ世界8カ国のパティシエによる選手権「世界パティスリー2009」が14、15日の2日間にわたり東京ドームシティJCBホールで開催され、審査の結果、日本チームが優勝の栄冠に輝いた。同大会は、今回が第1回目となるアジア初の本格的なパティシエの国際大会。日本のほかにフランス、イタリア、アメリカ、中国、シンガポール、マレーシア、オーストラリアの計8カ国から各3名の選手が参加して洋菓子づくりの腕を競った。

「世界パティスリー2009」競技中の日本チーム

表彰式での日本チームの様子

今年の大会テーマは「エコロジー」で、選手らは「皿盛りデザート」や「アントルメ」「プティガトー」などの課題を制作。国際審査員(味覚審査員と作業審査員)が芸術性やテーマ性、オリジナリティといった視点から作品を採点し、合計得点により順位が決定した。優勝した日本チームの総得点は8,075点、2位はフランスで7,770点、3位はアメリカで7,180点だった。

日本チームのキャプテンは、帝国ホテルの秋城俊徳氏。2006年に「ジャパンケーキショー」のトップオブパティシエ・アメ細工部門で優勝したという若手パティシエだ。チームメイトのエコールヴァンタン講師の鍋田幸宏氏、エーデルワイスの・パティシエの野田朋宏氏もそれぞれコンテストで優勝・入賞経験がある実力者だという。

日本チームパティシエの秋城俊徳氏

同 鍋田幸宏氏

同 野田朋宏氏

「世界パティスリー2009」得点表

日本 フランス アメリカ イタリア シンガポール 中国 オーストラリア マレーシア
皿盛りデザート 335 360 320 300 360 300 260 255
アントルメ 355 365 305 325 335 265 310 255
チョコレート・ボンボン 705 755 680 695 510 495 620 450
ガトード・ボワイヤージュ 345 315 345 305 275 275 265 225
プティガトー 1,110 1,210 1,050 930 960 880 775 660
芸術点 2,645 2,245 2,260 1,850 1,700 1,770 1,660 1,295
作業点 2,580 2,520 2,220 2,150 2,220 2,070 1,980 1,620
合計点 8,075 7,770 7,180 6,555 6,360 6,055 5,870 4,760