日本人なら誰もが手に取り、目を通したことがあるであろうマンガ『ドラゴンボール』を実写化したとあって、話題沸騰の映画『DRAGONBALL EVOLUTION』。必殺技のかめはめ波は出るのか、ドラゴンボールを7つ集めたときに出現する神龍に何を願うのかなど、気になることは山ほどあるが、何よりキャストたちの意気込みを知りたい!
というわけで、孫悟空役のジャスティン・チャットウィン、ブルマ役のエミー・ロッサムにインタビューを敢行。作品への思いを聞いた。
ジャスティン「マンガより先にアニメを毎週見ていて、作品のことは知っていたんだ。ハマッた理由はコメディとバイオレンスという要素、それに物語性そのものだね」
エミー「わたしも週末の朝、放送されていたアニメを小さいころ観ていたわ。だから、この作品に参加できたことがとてもうれしいの」
さすが日本のみならず全世界でコミックス2億部以上を売り上げる、地球規模の人気マンガ。ふたりの語り口と表情が、いかに『ドラゴンボール』を愛しているのかを物語っている。だが、全世界に熱狂的なファンがいる作品が原作ということは、その世界観を壊してしまうのでは?というファンの厳しい目に晒されることでもある。怖さはなかったのだろうか。
ジャスティン「それはどんな作品でも言えることだよ。『アイアンマン』や『X-MEN』、『スパイダーマン』があったように、ファンに気に入られるだろうかということは考えるけど、忘れてならないことは、こういった素晴らしい物語は生き続けなければならないということだ。それには、いろんなフォーマットに変えていき語り継ぐこと。『ドラゴンボール』もコミックから始まりアニメになって、実写映画になった。次はCGになるかもしれない。そういう風にトリアヤマアキラ氏の物語を伝えることが大切なんじゃないかな」
そんなジャスティンたちの作品に対するリスペクトは半端じゃなく、見せ場であるアクションシーンには、まさに体当たりで臨んだようだ。
ジャスティン「僕らだけじゃなく、とにかくみんなアザだらけ。僕は左足の親指を骨折しちゃったんだけど、撮影場所が寒いせいか痛みに気づかず平気で歩いていたら余計に悪くしちゃってね(笑)」
エミー「もちろんトレーニングはたくさんしたわ。でも、天候が悪かったせいか、気管支炎に罹ってしまったり。当然よね、わたしたちは生身の人間で、スーパーヒーローじゃないから(笑)」
ふたりの笑顔の裏に見えた、プレッシャーと苦労。それが報われる日はまもなくやって来る。
『DRAGONBALL EVOLUTION』は3月13日、全世界最速ロードショー。
撮影:石井健
予告編動画
DRAGONBALL:EVOLUTION(C) 2008 Fox,Based on DRAGONBALL series by Akira.Toriyama.DRAGONBALL TM & (C) Bird Studio/Shueisha, Inc.