『グレイズ・アナトミー』のスピンオフシリーズとして、2007年秋からアメリカのABCで放送中の『プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち』。同作が、いよいよ3月14日(毎週土曜 24:00~24:50)からWOWOWで放送スタートする。レギュラー放送に向けて、吹き替え作業が行われているアフレコ現場に潜入し、主演のアディソン・フォーブス・モンゴメリー(ケイト・ウォルシュ)の吹き替えを担当する唐沢潤、ピート・ワイルダー(ティム・デイリー)役の木下浩之に話を聞いてみた。
アメリカ・シアトルのグレース病院を舞台に、若きドクターたちの仕事と恋を描くドラマティック・ラブ・ストーリーの『グレイズ・アナトミー』は、2005年3月から全米で放送開始。以来、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞といった名だたる賞に輝くなど、大ヒットを記録している。そんな大ヒットドラマのスピンオフ作品が『プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち』だ。グレース病院の元ドクターでもあり、デレク(パトリック・デンプシー)の妻でもあったアディソン(ケイト・ウォルシュ)を主人公に、新たな幸せを求めてロサンゼルスへとやってきたアディソンの奮闘ぶりと彼女に関わる人たちを描く。
医者としての仕事の悩み、人間としての恋の悩みがシンクロする
――今回主演のアディソンのスピンオフが作られると聞いた時のお気持ちをお聞かせ下さい。
唐沢潤(以下、唐沢) : 「本当は多分、彼女はそんなに出る予定はなかったような気がしましたので、スピンオフの作品が作られると聞いて、正直びっくりしました。でも、アディソンの吹き替えを担当した私にとっては、光栄なこと。有り難いことですね」
アディソン・フォーブス・モンゴメリー(ケイト・ウォルシュ/声・唐沢潤) |
――木下さんが演じるピートは、どんな役柄なんですか?
木下浩之(以下、木下) : 「まあ、かなりやらしいといいますかね(笑)。お好きな方はきっと好きなタイプの男性像だと思うんですよ。医療関係の仕事より、恋愛のパートの方が多いキャラクターですね。アディソンにアタックしてみたり、いろんなガールフレンドと楽しんでみたりとか、そういうパートの男性です」
――同ドラマの見どころをお聞かせ下さい
唐沢 : 「医療ドラマによくある派手な手術のシーンとかっていうのは、なかなかないんですね。何が大事かっていうと、人と人との関わり方、同僚に対する接し方とか、恋愛もそうですけど、あと女性同士の友情とか、男性の友情とか、そういうものが描かれていると思います」
木下 : 「患者さんからも教えられるというか、出産のこととか妊娠のこととかって、やっぱりその当事者は必死じゃないですか。どうしても赤ちゃんが欲しい、どうしても悪いところ治してもっと生きたい。そういう必死さに僕らが感動させられるというか、このドラマを通して教えられます。患者との診察、診療を通して、医者である立場だけど、一人の人間として考え悩み、何とか答えを見つけ出そうとする。恋愛関係とか悩みも同時にシンクロしていきますので、その辺がドラマとして凄く面白いと思いますよ」
ピート・ワイルダー(ティム・デイリー/声・木下浩之) |
唐沢 : 「お医者さんっていうと、完璧なイメージがあると思うんですね。でもみんな心に色んな影があったり、色んな経験を積んで来た大人たちなんだけど迷っている。学習していかないと生きていけない迷える大人たちのドラマです」
木下 : 「迷いっ放しなんです(笑)。人はみな、学習しないといけないんですよ(笑)」
――アディソンやピートを含め、人間関係はドラマでどう展開していくのでしょうか?
唐沢 : 「どうなるんでしょうね~(笑)。キャストは若いだけではないですから、みんな色んな恋愛で失敗もしているし、アディソンは結婚を一度経験して、前の旦那さんと修復も図ろうと努力をしたりしたんですね。仕事も狙っていたポストがダメで、それで新たにロサンゼルスにやってきたというところから物語が始まります。これからどうなっていくのか私も楽しみですよ」
――視聴者にメッセージをお願いします。
唐沢 : 「あ? これ私みたい! って共感して下さる方が一人でもいらっしゃると、私は物凄く嬉しいです。そのためにアディソンを心を込めて吹き替えさせて頂きますので、宜しくお願いします」
木下 : 「見どころ満載ですね。見逃したら大変なことになりますよ。まあ、個人的にはピートという役を凄く気に入っていて、普段の僕にかなり近いところもありますから(笑)、僕に興味のある方は是非ピートを通して僕を見て下さい。宜しくお願いします」
『プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち』はWOWOWで3月14日(毎週土曜 24:00~[二カ国語版] 毎週土曜8:00~[字幕版]全9話)に放送スタート。