Windows Mobile 6.5

米Microsoftは3月11日(現地時間)、Windows Mobile 6.5と共に発表したアプリケーションストア「Windows Marketplace for Mobile」の開発者向けプログラムの詳細を明らかにした。同ストアにおけるアプリケーションの売上げの70%を開発者に分配。また透明度の高い認可プロセスをアピールしている。

Windows Marketplace for Mobileはレジストレーション料金が年間99ドル。契約期間中のアプリケーションの申し込みは1件あたり99ドルだが、導入特典としてレジストレーションに最大5つのアプリケーションの申し込みが含まれる。なおMicrosoft DreamSparkプログラムに参加している学生開発者はレジストレーション料金が無料になる。アプリケーションの販売価格は開発者が自由に設定でき、フリーウエアとすることも可能だ。

開発者が申し込んだアプリケーションはMarketplaceで公開される前に、Microsoftによる認可およびテスト・プロセスを経る。既存のモバイルアプリケーション・ストアでは、ストア運営者による認可プロセスが不透明であるという開発者の意見が見られるが、Windows Marketplace for Mobileでは「専用ポータルを通じて、認可プロセス中から開発者が詳細なフィードバックを確認できる」(Microsoft)という。承認にまつわるトラブルの原因探しに割く時間を最小限に抑えて、開発者はアプリケーション開発に集中できるとしている。有料アプリケーションは、アプリケーションごとに売上げの70%が開発者に支払われる。

Windows Marketplace for Mobileは世界29カ国で提供される予定で、「開発者は国際的なコンシューマにリーチできるようになる」とMicrosoft。開発者のレジストレーションは今年春、アプリケーションの申し込み受け付けは夏後半に始まる予定だ。ツールや各種リソースはWindows Mobileの開発者向けサイトから入手可能。Windows Mobile 6 SDKや.NET Conpact Framework 3.5のようなデスクトップやサーバ向け開発の流れを汲むツールや技術、これまでに習得したスキルを活かして、開発者はWindows Mobileプラットフォーム向けの利用体験を構築できる。