俳優の西岡徳馬、須藤理彩らが出演し、落語をテーマとする舞台『江戸の青空』の制作発表会が9日、都内にて行われた。

同作は、『文七元結』『芝浜』『井戸の茶碗』など人気落語の登場人物たちが舞台上で交錯しながら展開される人情コメディー。現役の落語家である柳家花緑も出演し、脚本は「猫のホテル」の千葉雅子、演出は落語を題材とした前作で話題を呼んだG2が務める。

当日も、立川談志の『芝浜』を聴いてきたという須藤理彩(写真右から2番目)。コメント後に隣の花緑に「すみません(笑)」

主演の西岡は、「この企画をいただいたとき、ほかの仕事の話を全部断って参加を決めました」と同作への思い入れを語り、「台本が面白すぎて、演じるのが怖いくらいです。いつもは不良やヤクザの役ばかりで、堅物な役はやったことがないので緊張しますが、今から稽古を楽しみに頑張りたいと思います」とコメント。美脚を大胆に露出したセクシーな衣装で登場した須藤は、「今まで落語に触れたことはなかったのですが、なんで今まで知らなかったんだぁ! というほど面白いです」と落語の魅力に引き込まれている様子で、「初心者の方でも楽しく観ていただけるような作品だと思います」と笑顔を見せた。

一方、落語家として唯一今回の舞台に出演する花緑は「演劇系落語家の柳家花緑です(笑)」と自己紹介し、「普段一人で何役も演じているので、共演者がいるというだけで私にとっては大騒ぎです!」と笑いを誘いつつも、「落語と演劇のいいとこどりをした作品です。落語家もたくさん観に来るのではないでしょうか」と作品をアピールしていた。

『江戸の青空』は、世田谷パブリックシアター(東京・三軒茶屋)にて5月24日から6月7日までの期間で上演(地方公演あり)。