スウェーデンを代表するICT企業、Ericssonは早くから企業責任として環境問題とコミュニケーション技術の普及に取り組んでいる。

米国人ながら、Ericssonで10年以上環境問題に取り組んでいる企業責任担当ディレクター Elaine Weidman氏はこれを、「Ericssonというより、スウェーデンの文化」という。透明、オープンという風土を土台としたEricssonの環境への取り組みをWeidman氏に紹介してもらった。

Ericsson企業責任担当ディレクター Elaine Weidman氏

Ericssonの企業責任分野には、途上国へのコミュニケーション技術の普及、気候変動とエネルギー、ガバナンス、サプライチェーン、それに環境と幅広い分野を取り扱っており、Weidman氏はこれらの取り組みを統括する立場にある。これらは全社レベルの取り組みであり、Weidman氏のほか5人が企業責任専任として本社勤務、世界に24あるマーケットユニットに最低1人の環境担当者を配属している。このほか、研究開発部門にサスティナビリティチームを設けるなど、意図的に分散している。このように分散させることで、製品マネジメントで環境担当と設計担当が協力する、研究開発の過程で環境担当がコラボレーションするといった、多角的かつ根本からの取り組みが図れるという。