ホンダ、400ccスクーター「シルバーウイングGT400」をモデルチェンジ

ホンダは、デザイン変更や走行性能を高めるなどのフルモデルチェンジを行った400ccスクーター「シルバーウイングGT400」を、3月19日より発売する。価格は77万7,000円、ABSタイプは82万9,500円。

同車のフルモデルチェンジは、2001年9月の発表より8年ぶり。今回は、"Luxury(ラグジュアリー) GT 2-Seater(シーター)"をコンセプトに開発され、「Gran Turismo(グラン ツーリスモ)」を意味するGTがネーミングに取り入れられ、「シルバーウイングGT400」とした。

外観デザインは、一新して車体全体を引き締まったフォルムに変更。空力性能を追求することで高速巡航時の快適性を高めている。ハンドル回りは、従来のライディングポジションを維持しながら、ハンドルパイプの形状を変更し、ハンドルロアホルダーとポストを一体鍛造型の新設計とした。またハンドル回り全体の剛性バランスを見直し、振動を軽減させている。インストルメントパネルは、新たに視認性に優れた大型5連メーターを採用した。また、ABS搭載モデルは、ブレーキキャリパーにゴールド塗装を施すなど、足回りにアクセントを与え特別仕様としている。

電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)を搭載する水冷・4ストローク・DOHC・並列2気筒エンジンは、バルブのリフト量とタイミングを見直すことで出力特性を向上させ、高回転型に変更した。さらに燃料噴射量・噴射タイミング・点火時期を見直し、より力強く高速域でも軽快でゆとりのある走りを実現している。車体色は、スタンダードとコンバインドABS搭載の両タイプに、キャンディーグレイスフルレッド、パールサンビームホワイト、パールコスミックブラックの合計3色を設定した。

環境面では、排気ガス中の酸素濃度を検知するO2センサーを新たに搭載。排気ガス中の酸素濃度を検知し、燃料噴射量をコントロールする。また新採用のデュアルコアキャタライザー(触媒装置)をマフラー内に配置し、国内二輪車排出ガス規制に適合させている。燃費は、PGM-FIと相まって、従来から約7%向上させた定地走行燃費(60km/h)を32km/Lとしている。

ユーティリティ面では、シート下には、55Lのラゲージボックスを装備。また、ハンドルバー下方のパネル両側に、グローブボックスを装備する。さらに、オリジナルキーにチップを内蔵しエンジンをコントロールする、H・I・S・S(ホンダ・イグニション・セキュリティー・システム)を標準装備する。

「シルバーウイングGT400」の主な仕様は、全長2.285mm×全幅770mm×全高1.430mm、軸間距離1.600mm、シート高730mm、車両重量249kg(ABS:252kg)、水冷・4ストローク DOHC2気筒エンジン、排気量398m3(ボア×ストローク64.0mm×62.0mm)、最高出力28kW(39PS)/8,000rpm、最大トルク37Nm(3.8kgm)/6,500rpm、セル併用式スターター、タンク容量16L、タイヤサイズ:前120/80-14M/C 58S 後150/70-13M/C 64S。