2009年4月より、テレビ東京ほかにて放送予定の本格ガールズ麻雀ストーリー『咲-Saki-』。今回はアフレコ終了後にメインキャスト陣が語った、本作の魅力やファンへのメッセージなどを紹介しよう。

メインキャストが語るTVアニメ『咲-Saki-』の魅力

今回の取材は、第3話のアフレコ終了後に行われた。参加者は主人公・宮永咲役の植田佳奈、原村和役の小清水亜美、片岡優希役の釘宮理恵、竹井久役の伊藤静、染谷まこ役の白石涼子といった、清澄高校麻雀部の女子メンバー5人。


――第3話まで、自分が担当するキャラクターを演じてみた感想はいかがですか?
植田佳奈「咲は、麻雀を打っているとき以外はすごい普通で、逆に個性をつけにくいというか、いつもニュートラルな位置で物事を見て、考えるほうなので、麻雀を打っているときとそれ以外の差がつくように、いろいろと考えながら演じました。これからいろいろな強い人と麻雀を打てるのがとても楽しみです」
小清水亜美「第1話あたりはまだ緊張していたのですが、第3話になってやっと空気にも慣れ、役を演じることにも慣れてきたなあと思っております。和というキャラクターは、あまり感情を表に出さないキャラクターなので、逆に感情をあらわにするシーンでのさじ加減がとても難しかったです。今後の展開がとても楽しみです」
釘宮理恵「第1話から何の迷いもなく、スパーンと優希という役に入り込めたような気がしています。優希という名前が、私的にはしっくりこないというか……。「タコス」「タコス」って書いてあるので(笑)。台本の裏表紙にもタコスのイラストがドーンと載っていたりするので、面白いなあなんて思っています。優希は、個性的な女の子ですが、自分の世界をしっかり持っていて、麻雀に対してはとても真剣に取り組んでいると思います。タコスをおいしく食べつつ(笑)、頑張っていきたいと思います」
伊藤静「久は部長なので、咲が入ってきてくれて、すごくワクワクしている感じが、セリフや絵にすごく出ていて、それを感じて演じるのが、今すごく楽しいです。3話まで終わった時点では、どうみても悪役にしかみえない雰囲気を醸し出しているのですが(笑)、久は久なりの麻雀への熱い想いがあるということを感じてます。これから大会などに出て、もっと久の麻雀に対する想いや、久の実力などが見られるのかと思うと、ちょっとワクワクしています」
白石涼子「まこは2年生ということで、部長の久と、1年生の3人の間に囲まれつつ、すごく落ち着いていて、下手したらちょっとおばちゃんになってしまうといった感じです(笑)。広島なまりがあるということで、「~じゃ」という口調になっているのですが、"17歳の女の子"ということを意識して演じていかなければと思っています。まだ、麻雀を打つシーンよりは、久と一緒にいたり、ちょっと大人目線でしゃべっていたりするところが多いので、これからの試合のシーンが楽しみです。自分も広島なまりが自然とできるようにもっともっと頑張っていきたいなと思っています」

――ご自分が演じるキャラクターの魅力を教えてください
植田「普段と麻雀を打っているときのギャップですね。本人はあまり気にしていないのですが、何気にすごいことをやってのけてしまって、それがすごいことだとあまりわかっていないような、そういった真剣なときとボーっとしているときのギャップが魅力なんじゃないかと思います」
小清水「和はとても柔らかい感じの見た目の女の子なのですが、その内に秘めた感情が、とても熱いものになっています。麻雀に対してもすごく真面目であったりとか、そういった中身の部分が、見た目以上に魅力なのではないかなと思っています」
釘宮「明るくて、元気一杯で、茶目っ気たっぷりなところが魅力の女の子だと思います」
伊藤「久は飄々としていますが、麻雀に対する熱意は、自分で部を発足したくらい、すごいんだなというのを今ひしひしと感じています。そういうものをあまり表に出さず、内では熱く燃えている、みたいなところが彼女の魅力なのではないでしょうか」
白石「まこは広島なまりでしゃべるのですが、私は奈良県出身で関西弁しかしゃべれないので、広島出身の人にアクセントやイントネーションを教えてもらいながら頑張って演じております。なので、やはり魅力は広島弁でしょうか。あと、ちょっと大きいメガネをかけたメガネっ子なのですが、そのメガネをとったときがまこの本領発揮なのではないかと私は思っています」

――TVアニメ『咲-Saki-』の見どころを教えてください
植田「やはり麻雀を打つところですね。麻雀の全国大会に向けての予選などがあるのですが、そこで強豪の生徒さんたちと打つ麻雀などはすごく楽しみですね。先生もものすごくちゃんと手とかを作っていて、見ていても『わー、すごいな』って、『私もこんな手で打ちたいな』っていうような、技やら瞬間がたくさんあるので、やはり麻雀の勝負が一番の見どころだと思います」
小清水「漫画の絵を見ていても、触ったらとっても柔らかそうな女の子たちだなっていうのがあるのですが(笑)、その子たちがアニメーションでは動くことによって、柔らかさというのか、そういった部分がより表現されていて、私はとても魅力的だなって思って見ています……。触ってみたいです(笑)。あと、和は胸が大きいのですが、その動きとかがすごく細かく表現されているのも、私は注目ポイントだと思っています(笑)。胸がアップのシーンなども、かなり美しく描いていただいているなと思っております」
釘宮「アクションシーンだと私は思っているのですが、麻雀の牌の動きとか、咲が牌を切るときとかのCGがとても格好よくできあがっています。咲の目から稲妻がピカッとでたりだとか(笑)、演出がすごく凝っていて面白いなと思っています」
伊藤「麻雀のシーンは、麻雀を知らない人たちでも、興味をそそられるような感じになっていますし、大きい手とかを、ゲーム内ではすごい一所懸命やっているのに、『容易にみんなあがりやがってチクショー』みたいな、そんな悔しさを掻き立てるようなところがあったり、そういった手が見られたりするところも魅力だと思います」
白石「CGのシーンは、本当に動きが細かくて、牌それぞれがはじかれて戻るとか、細かくリアルな演出がなされています。麻雀卓の中ってこうなっているんだっていうのも描かれているので、目でもすごく楽しめると思いました。麻雀の作品なので当たり前なのですが、麻雀の用語がちゃんと説明されていたりだとか、これがいくらでどういう手でということもちゃんとセリフで言っていたりしているのが、すごく格好良いです。心理戦などでは、みんなモノローグになって、会話をしていなかったりもするのですが、そういったところも観ていて面白いのではないかと思います。麻雀を知っている人はもちろん、知らない人でも楽しめるのではないでしょうか。麻雀を知らない私は、いろいろと説明してもらいながら、勉強しながら演じています」

――麻雀に限らず、最近「大負け」しちゃったな、ということはありますか?
植田「お天気です。先週ゲレンデに行ったのですが、雪ではなく雨が降りまして……、負けたな、と思いました」
釘宮「朝から降っていない限りは傘を持っていかない主義なのですが、途中で雨が降ったりとか……、すごい残念です。外で傘とか絶対買いたくないので」
伊藤「ある朝、『雪が降っているよ』という電話がかかってきたんです。私は雪が大好きで、今年はまだ見ていなかったので、すごく見たかったのですが、布団から出るのが嫌で……。あと10分とかいって、10分後に窓を開けたらもう雨になっていて、『クソー』と思いました」
小清水「最近ストレスがたまったなと思って、格闘ゲームをやったんですよ。でもコンピュータが強すぎて、ボロ負けしてしまいました(笑)」
白石「かなり前ですけど、宝くじを1万円くらい買ったのですが、全然当たらなくて、本当に損したと思って……。『二度と買うかー』って思いました」

――植田さんは麻雀がお好きだということですが、今までで麻雀で忘れられないエピソードはありますか?
植田「先々週の咲の麻雀大会で、アフレコが終わったらいつもみんなで打ちに行くのですが、そこで初めて『嶺上開花』をあがりました。監督が四暗刻はってて、(福山)潤君が筒子で染めていて、(小清水)亜美がリーチだったんだよね。だからすごくうれしかったです。おりなくて良かったなって思いました(笑)」

――麻雀の役の中で一番好きなもの、もしくは好きな牌などがありましたら教えてください
植田「初めて上がった役満だったので、昔は国士無双だったのですが、嶺上で上がってからは『嶺上開花』になりました」
小清水「個人的に好きな牌は『一索』です。孔雀なんですけど、鳩だと思っていたんですよ、ずっと(笑)。木の前にいる鳩だって。最近まで思っていて、それで逆に愛着がわいてしまいました」
釘宮「私は、五の赤の丸(赤五筒)が好きです。水玉が一番好きな柄なので、手の中に入っていると、ちょっとトキメキます」
伊藤「私は『一気通貫』のローカルルールで、『東』と『北』が入った『東北新幹線』という役があると聞いて、いつかそれをあがってやるって思ってます」
白石「私もくぎみーと一緒です。赤いのって可愛いよね(笑)」
小清水「『中』は?」
白石「それは違うんだよね。丸いのがいい」

――最後に、作品を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします
植田「まだ麻雀をやったことがない人も、ずっと打っているよという人も、いろいろな人に興味を持ってもらえる作品になっていますので、オンエアを楽しみにしていてください。そして麻雀をもっともっと好きになってもらえるとうれしいです」
小清水「みんなで頑張って作り上げております。魅力的なキャラクターも多いので、ぜひ観ていただきたいなと思います」
釘宮「毎回本当に楽しく、和気藹々と収録しております。私たちの中にも、初心者、経験者がおりますが、麻雀もドンドン上達させていきたいなと思っておりますので、皆さんもぜひぜひプレイしてください。よろしくお願いします」
伊藤「監督か誰かが、『麻雀のイメージを明るいものにしたい』というようなことをおっしゃっていたのですが、私もすごく賛成です。子どもからお年寄りまで観ていただけるようなアニメになっておりますので、『明るい麻雀』というものを広めていけたらいいなと思います」
白石「麻雀作品なのですが、可愛い女の子が沢山います。そして麻雀のことにも詳しくなれる。こんな一石二鳥の作品はないと思います。私も全然麻雀はできないのですが、すごく楽しいので、皆さんもぜひ興味を持って、女の子もぜひプレイしてほしいなって思います。楽しんで観てください。頑張ります」

――ありがとうございました


TVアニメ『咲-Saki-』放送スケジュール

放送局 放送開始日 放送時間
テレビ東京 TX 4月5日 (日) 毎週日曜日 深夜2時~
テレビ大阪 TVO 4月10日 (金) 毎週金曜日 深夜3時35分~
テレビ愛知 TVA 4月6日 (月) 毎週月曜日 深夜2時28分~
テレビせとうち TSC 4月8日 (水) 毎週水曜日 深夜1時18分~
テレビ北海道 TVh 4月14日 (火) 毎週火曜日 深夜2時~
TVQ九州放送 TVQ 4月7日 (火) 毎週火曜日 深夜2時23分~
※放送時間は各局事情により変更になる場合があります。
■TVアニメ『咲-Saki-』おもなスタッフ
原作 / 小林立 (掲載「ヤングガンガン」スクウェア・エニックス刊)◆監督 / 小野学◆助監督 / 瀬藤健嗣◆シリーズ構成・脚本 / 浦畑達彦◆キャラクターデザイン・総作画監督 / 佐々木政勝◆美術監督・設定 / 松本浩樹 (スタジオ・イースター)◆編集 / 三嶋章紀◆色彩設計 / 内林裕美◆撮影監督 / 林コージロー◆3D制作 / サンジゲン◆音響監督 / 鶴岡陽太 (楽音舎)◆アニメーション制作 / GONZO (第5スタジオ)

■TVアニメ『咲-Saki-』おもなキャスト
宮永咲 / 植田佳奈◆原村和 / 小清水亜美◆片岡優希 / 釘宮理恵◆竹井久 / 伊藤静◆染谷まこ / 白石涼子◆須賀京太郎 / 福山潤◆龍門渕透華 / 茅原実里◆天江衣 / 福原香織◆井上純 / 甲斐田裕子◆沢村智紀 / 仲井絵里香◆国広一 / 清水愛◆加治木ゆみ / 小林ゆう◆東横桃子 / 斎藤桃子◆蒲原智美 / 桑谷夏子◆妹尾佳織 / 新谷良子◆津山睦月 / 七沢心◆福路美穂子 / 堀江由衣◆池田華菜 / 森永理科◆吉留未晴 / 神崎ちろ◆深堀純代 / 斎賀みつき◆文堂星夏 / 又吉愛
(C) 小林 立/スクウェアエニックス・清澄高校麻雀部