ファーストロジックはこのほど、同社が運営する収益物件の逆オークションサイト「不動産投資の楽待」において、現役不動産投資家を対象に考え方の傾向を調査、結果を公表した。
同調査は空前の不動産不況と言われる昨今において、個人の不動産投資家がどう感じ、どう考えているかを知り、不動産投資家の動向を知ることを目的としている。
調査結果をみると、83%の不動産投資家が「収益物件は買い時」と回答。不動産市況の低迷により物件価格が下がり、結果的に利回りが上がってきたことが主な要因とされる。一方で昨年の10月以降、金融機関からの融資条件がいっそう厳しくなり、2~3割の自己資金を求められることが多く、実際に購入できる人も限られてきているようだ。
今後、家賃は下がるかとの問いに「Yes」と回答した人も全体の68%を占めた。現在は、売買価格の大幅な下落に比べて家賃はそれほど値下がりしていないため、利回りが高くなっているが、今後の賃料下落を見越して判断をしている不動産投資家が多いと考えられるという。
不動産投資家が物件情報を見る時に最も気にしているのは「エリア・立地」がトップで37%。続いて「利回り」が30%、「価格」が24%、「構造と築年数」が9%と続いた。同社は「安定した賃料収入を得るためには賃貸物件の需給バランスが重要なため、その要因がエリア・立地と考える不動産投資家が多いのではないか」と分析している。