なんとなくファミコン世代には懐かしい"ドット絵"。近頃ではピクセルアートと呼ばれるようで、ゲーム画面以外の場でも目にする機会は増えている。ただ、自ら描いてみようとすると、意外と描画ツールが見つからない。ソニースタイル・ジャパンが4日に発表した『12Pixels(トゥエルブ・ピクセルズ)』は、そんなピクセルアートを携帯電話を利用して描いてしまおうという携帯用アプリだ。

「12Pixels」で描いたピクセルアート例

12Pixelsは、携帯電話のダイヤルボタンだけでピクセルアートを作成できる携帯用アプリだ。12個の各ダイヤルボタン配列が画面上の各マスの位置に対応しており、ボタン押下でマスを埋めたり、各マスのグラデーション(4段階)を変えたりと直感的な描画操作が可能。マスサイズは、3×4・9×12・27×36の3段階に変更でき、各サイズやグラデーションを使い分けることで細かな描画が行なえるようになっている。なお、現時点では複数色を組み合わせたピクセルアートを作ることはできない。リリース時は単色グラデーションの描画のみが可能で、ブラック/ピンク/レッド/グリーン/ブルーの5色をサポート。複数色には今後対応していく予定とのことだ。

ダイヤルボタンの配列とマスの位置が対応しており、ピクセルアートの描き方がわかりやすい

ダウンロード先QRコード

作成したピクセルアートは画像ファイルとして保存できるほか、絵文字として登録すればメールにも利用できる。また、携帯電話から専用サーバへピクセルアートを投稿して他のユーザーと共有する仕組みも用意されている(こちらで閲覧可)。このほか、デコレーション専門ショップを運営するライツスタイルと連携したオリジナルアクセサリの制作サービスを展開する。ピクセルアートをラインストーン(デコレーション素材)で再現したシール、キーホルダー(ストラップ付属)、ドッグタグ(ストラップ付属)に仕上げて購入できる。

12Pixelsは、NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの携帯電話に対応。アプリは描画カラーごとに提供され、ソニーポイント(モバイル)に登録したうえで、無償でダウンロードできる。なお、12Pixelsは、先進的ユーザーインタフェースなどの研究を進めるソニーコンピュータサイエンス研究所で開発された。