アサヒビールのお客様生活文化研究所は4日、単身世帯を対象にした「『食と健康』に関する意識調査」の結果を公表した。

同調査は、同研究所が年に1回実施しているもので、今回は首都圏在住の15~69歳の単身世帯男女168人を対象にアンケート調査を実施。その結果、「食生活が充実している」と感じている人は34%で、家族世帯の2/3程度にとどまった。また、家族世帯の56%が「食生活が健康的である」と回答しているのに対して、単身世帯では38%となり、単身世帯は家族世帯に比べて食生活が充実しておらず、不健康だと自覚している割合が高いことがわかった。

さらに、同じ単身世帯でも年代によって食生活や食習慣に開きがあることも明らかになった。例えば朝食の摂取率は50歳以上では男性68%、女性82%が「毎日必ず食べる」と答えているのに対し、男性30・40代では3割程度となり、50歳を境に大きな違いが見られたという。

アンケート調査対象者の男女46名に食卓写真を調査したところ、40代以下では好きなものを1品目だけ食べるだけで済ましている人の割合が高いことがわかった。これに対し、50代以上は"一汁三菜"の食生活の人が多く、同研究所では「幼少期からの食体験の違いが主な要因ではないか」と分析している。