東芝は4日、液晶テレビREGZA(レグザ)の新ラインナップ「C8000」シリーズの「42C8000」「37C8000」「32C8000」を発表した。発売は、32C8000が3月25日、他の2機種は4月下旬を予定している。価格はオープンで、市場価格は、32C8000が14万円前後、37C8000が18万円前後、42C8000が21万円前後と予想される。

フルハイビジョン/倍速液晶での省電力を実現した「C8000」シリーズ(写真は42V型の「42C8000」)

C8000シリーズは、C7000シリーズの後継となるスタンダードクラスのテレビ。新シリーズの最大の特徴となっているのが、低消費電力。発光効率の高い蛍光管の採用により、蛍光管の数を削減。加えて従来の液晶パネルで透過できなかった光を、新型フィルムを採用し透過可能な光に変換することで、従来パネルと同等の高輝度を実現している。

42V型の42C8000では消費電力152W(年間消費電力量127kWh/年)、37V型の37C8000では消費電力132W(年間消費電力量119kWh/年)、32V型の32C8000では消費電力量100W(年間消費電力量95kWh/年)を実現している。この消費電力は、倍速駆動の液晶パネルを使用したモデルとしては、現時点でNo.1。倍速駆動を採用すると動きの速い映像でも動画ぶれが起こりにくくなるが、消費電力はその分アップしてしまう。同社によると、倍速駆動を採用するだけで、例えば32V型のモデルでは、約10W程度、消費電力がアップするという。また、倍速駆動となったことにより、映像エンジンはパワーメタブレインとなっている(従来のC7000シリーズは新メタブレインプロ)。

C8000シリーズは、REGZAシリーズのラインナップの中では、スタンダードクラスに位置するため、録画機能などは搭載されていない。また、搭載されているチューナーも、地上/BS/110°CSデジタル×1に、アナログ×1と標準的な構成だ。使用されている液晶パネルは、42C8000と37C8000が1920×1080画素のIPS方式、32C8000では1366×768画素のVA方式のパネルが採用されている。パネルコントラスト比は、42C8000/37C8000が1300:1で32C8000が3000:1。「おまかせドンピシャ高画質」も搭載されており、ダイナミックコントラスト比は42C8000/37C8000で13000:1、32C8000では30000:1となっている。