発表会ゲストで登場したTHE ALFEEの高見沢俊彦

マーベラスエンターテイメントは、3月2日、2009年5月28日の発売を予定しているプレイステーション・ポータブル向け超速RPG『勇者30』の制作発表会を開催。発表会には、本タイトルのサウンド制作に携わっている、THE ALFEEの高見沢俊彦やサウンドクリエイターの古代祐三氏、桜庭統氏などが参加し、サウンド制作に関するトークショーが行われた。

発表会ではまず、マーベラスエンターテイメントの取締役チーフクリエイティブオフィサーである和田康宏氏が登壇。『勇者30』に高見沢俊彦をはじめとする多くのクリエイターが参加しているのは「非常にお祭り的なプロジェクトになってきているからだと思う」とし、『プロデューサーの高木の思いつき、そしてひらめきが原点となっているが、それにすごいエネルギーがあったからこそ、多くのクリエイターの賛同を得られた」と述べ、「不景気な世の中だからこそ、小さな我々にしかできないエンターテイメントを仕掛けて、一人でも多くの方に、『満足』や『喜び』、そして『楽しみ』を届けたいと思う」と本作に対する意気込みを語った。


マーベラスエンターテイメントの取締役チーフクリエイティブオフィサーである和田康宏氏

PSP『勇者30』を手掛けるマーベラスエンターテイメントの高木謙一郎プロデューサー

続いて登場したPSP『勇者30』のプロデューサーである高木謙一郎氏は、「『勇者30』は、30秒でクリアするRPGとして、ゲーム本来が持つ本質的な面白さにこだわりぬいて制作しております」と語り、「すごいゲームではなくて、面白いゲームを、作り手が楽しんで発信し、受け手であるユーザーさん同士でも、『なにかちょっと面白いゲームがあるんだよね~、知ってる?』みたいな感じで、面白がって話題にできる、そんなつながりや広がりも大切にしている作品です」と、制作上のポイントを解説。「高見沢さんをはじめとした豪華なクリエイター陣とともに、随所にちりばめられたギャップなども楽しんでいただきつつ、ゲームのお祭りをはじめたいと思います」と語った。

「勇者30」(ロールプレイング)

「王女30」(シューティング)

「魔王30」(リアルタイムシミュレーション)

「騎士30」(アクション)

高木氏は引き続き、ゲームの概要を説明。30秒の制限時間を持つ「勇者30」「王女30」「魔王30」「騎士30」といった4つのモードを解説し、「すべてのクエストをクリアすると、さらなるモードが待ち受けている」とのことだが、さらなるモードについて「まだ秘密」(高木氏)。また注目ポイントとして「アドホック通信」への対応を挙げ、「4人でわいわい楽しめるゲームモードです。魔王に対して立ち上がる勇者は通常1人ですが、残念ながらこのゲームでは4人も立ち上がってしまい、誰が真の勇者になるのか、勇者同士が邪魔をしあいながら魔王を倒す、そんな楽しいゲームになってます」と笑顔でまとめた。

3月7日より放映が始まる『勇者30』のテレビCM。第一弾は「トークバラエティ『勇者』篇」


サウンドクリエイターの古代祐三氏(右)と桜庭統氏(左)

高木氏の説明の後はサウンドクリエイターによるトークショー。ステージには、「通常ステージ」と「魔王ステージ」のサウンドを手掛けた古代祐三氏と「ティザームービーのテーマ」および「『王女30』のラストステージ」を担当した桜庭統氏が登場した。『勇者30』の魅力については、「やはり30秒でRPGをクリアするというところが非常に斬新で、体験版で遊んだのですが、テンポ感があって楽しかったです」(古代)、「やっぱり30秒というところですね。ゲームモードが4つあって色々な面からユーザーが楽しめる」(桜庭)と、それぞれの印象を述べた。制作の上でこだわった点については、「テンポ感を意識して、プレイヤーを盛り立てるように」(古代)、「ゲーム中の絵がドット絵で可愛らしい感じなので、曲は重厚な感じを狙った。そのギャップを楽しんでほしい」(桜庭)とのこと。実際にプレイする場合は、そのあたりにも注目しておきたい。


続いてのトークショーはスペシャルゲストとして登場したTHE ALFEEの高見沢俊彦。今回、『勇者30』のサウンドを手掛けるキッカケについては、「単純にマーベラスエンターテイメントの方に『やっていただけないか』というお話をいただきました。当然のことですけど(笑)。こちらから売り込んだわけではありません」と会場を沸かせ、「以前から何か一緒に仕事ができたらいいねという話をしていましたので、その流れの中で決まりました」と説明した。

意外とゲーム好きだと語る高見沢。好きなジャンルは「シューティングやレースゲーム」

THE ALFEEでの曲作りとのちがいについては、「基本的には作るという作業は一緒ですが、やはりゲームの世界というものがありますから、そこでいかに自分の音を生かせるかなっていうところを考えています。映画のサウンドトラックなどと一緒で、音がつくことによって一層、ゲームが華やかになったり、イメージがわいたりするようなものを目指しています」。今後の活動予定としては、「今回制作した『勇者30』のメインテーマに歌詞をつけて、ソロでやってみようかと思っています」とのこと。このあたり、ファンの方は楽しみにしてほしい。

発表会終了後に行われたフォトセッションにて。高見沢は今回の楽曲制作において、420本を超えるギターの中から、ハードでメタルチックなサウンドという要望にこたえるため、昨年武道館でデビューしたばかりのESP製のギターをチョイスしたと語った

ゲームタイトル 勇者30 (ゆうしゃさんじゅう)
対応機種 プレイステーション・ポータブル
ジャンル 超速RPG
発売予定日 2009年5月28日
価格 4,410円
CEROレーティング A (全年齢対象)
(C) 2009 Marvelous Entertainment Inc.