米NVIDIAは、DirectX10世代のデスクトップ向けGPUの新製品として、「NVIDIA GeForce GTS 250」シリーズを発表した。メモリ容量別に1GB GDDR3モデルと512MB GDDR3モデルがラインナップされ、搭載グラフィックスカードの参考価格は1GBモデルが149ドル、512MBモデルが129ドル。

「NVIDIA GeForce GTS 250」を搭載するグラフィックスカード

200番台の製品名が付与されているが、グラフィックスコアは「G200」コアではなく、GeForce 9800シリーズで採用されていた「G92」コアがベースと考えられる。従来製品であるGeForce 9800 GTX+とスペックの共通点が多く、まったくの新GPUが発表されたというよりは、製品ブランドの整理といった側面が強いようだ。

ハイエンドと言っても差し支えない製品。100ドル台中盤という価格は衝撃だろう

GeForce GTS 250の主な仕様は、製造プロセスが55nmで、SP数が128基。GPUコアクロックが738MHz、シェーダクロックが1836MHz、メモリクロックが1100MHz(データレート2200MHz)。メモリタイプは256bit接続のGDDR3で、容量が512MB/1GB。カードは2スロット占有タイプの大型冷却機構を装備しており、補助電源は6pin×1で、公称消費電力は150W(1GBモデル)。2系統のデュアルリンクDVI出力を備えている。

■仕様比較 (※一部推定)
GPU GTS 250 9800 GTX+ GTX 260(55nm) GTX 260
製造プロセス 55nm 55nm 55nm 65nm
GPUコア G92 G92 G200 G200
GPUコアクロック 738MHz 738MHz 576MHz 576MHz
シェーダクロック 1836MHz 1836MHz 1242MHz 1242MHz
シェーダプロセッサ数 128 128 216 192
ROPユニット数 16 16 28 28
メモリクロック 1100MHz 1100MHz 999MHz 999MHz
メモリインタフェース 256bit 256bit 448bit 448bit
メモリ容量 1GB/512MB 512MB 896MB 896MB
消費電力 150W(1GB版) 141W 不明 182W
価格 $149(1GB版)/$129(512MB版) $229(発表時) $229 $399(発表時)