ペンタックス(HOYA)は、コンパクトなボディに広角26mmから始まる24倍ズームレンズを搭載した「PENTAX X70」を発表した。発売は3月下旬。価格はオープンだが、推定市場価格は4万円台半ば。
同製品は、同社初となる超高倍率ズームモデル。コンパクトと一眼をクロスオーバーするという意味で「PENTAX X70」と名づけ、従来のコンパクトデジタルカメラブランド「Optio(オプティオ)」の名前を冠さないことで、従来のコンパクトと異なる製品ポジションにしたという。
搭載するレンズは、35mm換算で26mmから624mm相当の24倍ズームで、開放F値はF2.8-5.0。レンズ構成は、EDガラス3枚、非球面レンズ4枚を含む11群14枚。最短でレンズ先端から1cmの近接撮影も可能。ブレについては、シャッタースピード換算で最大約3段分のCCDシフト式手ぶれ補正機構と、最高ISO 6400の高感度撮影で手ブレや被写体ブレを防ぐ。
シーン判別機能「オートピクチャー」は、風景、ポートレート、夜景、夜景ポートレート、花、スポーツ、標準の7種類の撮影シーンを認識。近接撮影では、自動でピントをマクロモードに切り替わるオートマクロ機能を備える。また搭載する顔認識機能は、最大32人までを認識し、笑顔を検出して撮影する「スマイルキャッチ」機能や、まばたき検出などの応用機能も備える。また絞り優先AE、シャッター優先AEなどのマニュアル露出撮影も備える。
最高約11コマ/秒、最大21コマの高速連機能(記録サイズは5Mに固定)を備え、移動する被写体にピントを合わせ続ける自動追尾AF機能も備える。また、動画機能は、1280×720ピクセルの動画撮影が可能で、動画撮影時に手ブレをソフトウェアで補正する「Movie SR」機能を搭載する。
「PENTAX X70」の主な仕様は、1/2.33型有効画素数1,200万画素CCD、焦点距離4.6-110.4mm(35mm判換算:26-624mm)の光学24倍ズームレンズ、23万ドット2.7型液晶モニターを搭載。通常感度はISO 50-6400まで対応する。内蔵メモリー約33.6MBを搭載し、対応記録メディアはSD/SDHCメモリーカード。サイズは110.5(W)×82.5(H)×89.5(D)、重量390g(本体のみ)。ボディーカラーは、ブラックのみ。