シマンテックは、これから新生活を始めようとしている新入学生や新社会人の方々に向けたメッセージを発表した。いずれも安全かつ快適なPCライフを送るためのアドバイスである。
二度と戻らない思い出を失わないように!
まずは、シマンテックが2008年6月に実施した調査の結果を簡単に紹介しよう。「人生のストレス」項目では、0から10(数字が大きいほどダメージが大きい)まででダメージを評価してもらった。その結果では、「パソコンがクラッシュして使用不能になる」(6.99) と「パソコンに保存してあったファイルを全て損失」(6.98)が4位と5位となった。
各種の行事やサークル活動、友人たちとの日常のスナップ写真、また、思い入れあふれる曲をダウンロードして、PCに保存するといったことは、ごく一般的になりつつある。そんな重要なデータを何かのはずみで破損し、復元できなくなったら大変である。さらに同じ調査では、「失恋をする」が6.03という結果であり、失恋以上にダメージが大きいと感じる人が多いことがわかる。
また、「データ保存と損失」という項目では、ストレス要因として「重要なデータの損失」(37%)を挙げた回答者が最も多かった。そして、失ったデータに関しては過半数が「ほとんど復元できなかった」と回答しており、不慮のトラブルによって、大切なデータを失うことの被害が甚大かを表すものである。シマンテックでは、失う前の対策として、バックアップを作成することをアドバイスしている。大切なデータを失ってからでは遅いのである。
安全なオンラインショッピングで明るい新生活を!
同様に、2008年12月にシマンテックが実施した調査では、ネットショッピングやサービスの利用率は84.4%と、日常的に利用されていることが明らかになった。決済手段では、「画面上でクレジットカード決済」が70.7%となり、過去1年でもっとも増えた決済方法となった。
その一方で、オンライン詐欺行為の対策に関して正しく理解をしていると回答した人は24.3%と、2007年よりより9ポイントも低下し、防御への自信を持つ人は「たぶん大丈夫」と答える人も含めても33.3%とこちらも低下している。背景には、次々と現れる新手のオンライン詐欺行為などに、対処しきれないという実態が浮かび上がる。
一方で、新生活では何かと物入りになる。新しい環境で何かと忙しいフレッシュマンにとって、生活必需品を便利なオンラインショッピングで購入する人もあるだろう。しかし、そこには個人情報やクレジットカード情報を盗み取ろうとする悪意を持った人も存在するということを忘れてはならない。シマンテックでは、まずは自身の個人情報保護対策をしっかり行って、安全なオンラインショッピングで明るい新生活をスタートさせてほしいと、アドバイスしている。
友人関係をいつまでも良好に保つには?
インターネットは、人と人をつなぐ重要なコミュニケーション手段となっている。進学や就職で、新しい環境に置かれたとしても、インターネットさえあれば、これまでの友人関係を継続できる。また親元を離れて生活をする人にとっても、連絡手段としてインターネットを利用することは多いはずだ。その中でも電子メールはもっとも利用されるものである。
ところが、自分のPCがウイルスに感染したことに気がつかず、感染メールを送って相手に迷惑をかけてしまっては信頼関係を損ないかねない。電子メールを悪用した、ウイルス感染は古くからある手口で、その脅威は今でも変わることはない。
高度なセキュリティソフトウェアがインストールされたPCを使用して、ソフトをつねに最新の状態に更新することでPCを健康に保つことも重要なことである。シマンテックでは、セキュリティソフトウェアを最大限に活用することで、PCを守り、ひいては良好な友人関係を継続するようにと、アドバイスしている。