Antecは、東京・秋葉原のAntecショールームにおいて、近日発売が予定される同社新製品を披露するプレス向け展示会を行った。電源ユニット「TruePower」シリーズの次世代製品や、ユニークなMini-ITXケースなど、多彩なラインナップが紹介されている。

なお、2月28日(土)および3月1日(日)の両日は、同ショールームを会場にこれら新製品を一般公開する予定だ。

展示内容

1月に開催されたCES 2009で出展のあった新製品が多く国内上陸する見込みとなっていた。

まずはMini-ITXケース。まな板PCケース「Skeleton」の小型版、「Mini Skeleton-90」は、3月下旬の発売予定で、価格は未定。見た目はSkeletonそっくりだが、本体サイズはW210×D230×H190mmと非常に小型。90WのACアダプタ電源、5.25×1/2.5×2/外部2.5×2のドライブベイ、ロープロPCI×1対応の拡張スロットなど。トップの冷却ファン150mmサイズ。

「Skeleton」の小型版、「Mini Skeleton-90」

マザーボードベースは作業性に優れたスライド式

通常サイズの「Skeleton」と比較。カタチはそっくり

小型なのでタワーケースの上に設置するのもありかもしれない

スタンダードなデザインのMini-ITXケース「ISK 300-65」は3月下旬の発売予定で、価格は未定。高級感のあるフロントパネルが特徴だ。本体サイズはW222×D328×H96mm。65WのACアダプタ電源、5.25スリム×1/2.5×2のドライブベイ、ロープロPCI×1対応の拡張スロットなど。

使い勝手のよさそうなMini-ITXケース「ISK 300-65」

サイドの冷却ファンは80mm×2。省スペースだが冷却面も不安は無い

1.8インチドライブなどで稀に見かけるMicro SATAのコネクタらしい

定番の電源ユニットでは、まず主力のTruePowerに次世代シリーズ「TruePower New」が登場する。信頼性、効率と品質のバランスの取れた電源で、80PLUS Bronzeも取得済み。ラインナップは550Wの「TP-550」、650Wの「TP-650」、750Wの「TP-750」および「TP-750 Blue」。まずはBlue LED内蔵の最上位モデルであるTP-750 Blueから発売し、価格は16,800円程度を予定。3月上旬~中旬にかけて各モデルを順次発売する。

期待のTruePower新世代「TruePower New」から写真は「TP-750 Blue」。内部もかなり改良が入っているようだ

■TruePower Newの主な仕様
+5V +3.3V +12V1 +12V2 +12V3 +12V4 -12V +5VSB
TP-550 25A 25A 20A 20A 20A 20A 0.8A 3A
TP-550 25A 25A 22A 22A 25A 25A 0.8A 3A
TP-750(Blue) 25A 25A 25A 25A 25A 25A 0.8A 3A

スタンダードモデル「EarthWatte」シリーズに、出力750Wの最上位モデル「EarthWatte 750」が追加される。3月上旬~中旬あたりの発売で、価格は15,800円程度を予定。既存のEarthWatteと違い一部着脱式ケーブルを採用。80PLUSを取得しているほか、135mmの大型冷却ファンで静音性も高い。

スタンダードシリーズの大容量モデル「EarthWatte 750」。製品版では外装カラーがブラックなる予定

通常の電源ユニットと比べてサイズは大きいが、余裕のある2枚構成のPCB基板採用で高性能と低価格を両立した「CP-850」も国内向けに登場する。3月上旬の発売で、価格は16,800円程度を予定する。互換性のあるPCケースとしては、「Twelvw Hundred」「P183」「P193」などをはじめとする同社製PCケースがアナウンスされていた。

サイズが大きくケースを選ぶが高性能と低価格を両立した「CP-850」

そのサイズから内部スペースに余裕がある。PCB基板も2枚構成

電源ユニット用のテスター「Digital PC Power Tester」。自作ユーザーなら一台あると便利だろう。4月中旬~下旬の発売予定で、価格は未定

USB2.0/eSATAインタフェース装備の2.5インチHDDケース「MX-25」。3月下旬発売で価格は未定。USBバスパワー駆動で、eSATA利用時の電源供給用USBケーブルも付属する。写真の個体はサンプルなのでACのコネクタがあるが、製品版では無くなる予定