吉本興業の看板舞台「吉本新喜劇」が3月1日で創立50周年を迎えることになり26日、今田耕司、板尾創路、木村祐一、石田靖、内場勝則ら、東西の座長9人が都内で記念記者会見を開いた。

前列左から、ほんこん、内場勝則、今田耕司、板尾創路
後列左から、川畑泰史、辻本茂雄、木村祐一、石田靖、小籔千豊

1959年に大阪・うめだ花月劇場がオープンし、吉本新喜劇の前身である吉本ヴァラエティが上演開始したのが始まりで、以降、大阪・なんばグランド花月、大阪・京橋花月、東京・ルミネtheよしもとなど、劇場を増やしながら、多くのスター芸人を輩出してきた。

会見に出席した今田は「僕は新喜劇の人気が低迷していた1989年に入団しました。振り返ってみて、一番印象に残っているのは、島木譲二さんの筋肉の衰え方。最近はパチパチパンチがパチパチいわないんです(笑)」と笑わせながらも「生の客の前で演じて笑いを取る姿を見てきました。吉本の魂が先輩から後輩に受け継がれていくというか。多くの芸人の生き様を新喜劇で学ばせていただきました」と振り返った。内場も「50年の節目に立ち会えて幸せです。これからは若い世代にバトンタッチしながら頑張っていきたい。海外に挑戦するタレントが現われるのもいいですね」と最ベテランの座長として後輩に期待を寄せた。

また、木村は「新喜劇の全国ツアーをやりますけども、僕個人としては、婚活ツアーと命名しまして、僕と今田さん、石田で嫁探しを積極的にやっていきたい(笑)。新喜劇に入れば嫁が見つかる、なんていいじゃないですか」と宣言し、今田からも「それええなぁ!」と相づちが。さらに木村は、先日、玉置浩二が石原真理子と4度目の結婚をしたことを受けて「玉置さんが4度目なら負けてられない」と語り、会場を爆笑の渦に巻き込んでいた。

吉本興業では、新喜劇50周年を記念して、今後さまざまな事業を展開していく。概要は以下のとおり。

吉本新喜劇50周年記念興行 3月1日~9日の期間で実施。公演時間を70分に拡大して上演
吉本新喜劇50周年SP 4月4、5日の「内場・石田SP」、4月11、12日の「辻本・石田SP」、4月18、19日の「ほんこん・川畑SP」を上演。東西座長がコラボする舞台をおくる
CDシングル『エビバディ! 笑おうサンバ!!』 吉本新喜劇新テーマソングとして、新喜劇メンバー80人が参加したアップテンポなサンバ調な曲を5月20日に発売予定
新喜劇50周年記念グッズ よしもととキューピーがコラボレーション。ご当地キューピーほか、さまざまなグッズが登場する
吉本新喜劇50周年記念企画本『新喜劇のすごい話』(仮) 新喜劇で語り継がれる、さまざまなエピソードを現役座長9人が語りおろす1冊。5月20日発売予定
DVD『50周年! 吉本新喜劇ギャグ100連発 [21世紀編]』 2001~2008年の間に公演されたネタの中から選りすぐりのネタを厳選したDVD。5月20日発売
「吉本新喜劇50周年記念ツアー」(仮) 今田耕司、小籔千豊、池乃めだか、山崎邦正、山田花子らが、5月23日の東京厚生年金会館を皮切りに全国公演を行う
「ギャラ50円」公演 過去に新喜劇が上演されたことのない地域で応募を行い、メンバーの出演料50円で公演(メンバーやスタッフの弁当代、交通費は誘致側が負担)するというもの