樽見鉄道(岐阜・本巣)は3月1日、新型車両「ハイモ295-617」の運行を開始する。同車両は2008年3月に営業を終了した三木鉄道から譲渡されたディーゼルカーで、三木鉄道在籍時は「ミキ300-105」と呼ばれたという。車体の長さは18m級で定員は116名(57座席)。最高速度は時速95kmとのこと。

樽見鉄道「ハイモ295-617」

室内はセミクロスシート

同車両は当分の間は三木鉄道時代と同じ塗装で運行する予定。車内の座席配置は三木鉄道時代のままセミクロスシートとなっている。ただし社紋や車両番号、正面の行き先方向幕は樽見鉄道の仕様に変更されたとのこと。「車内のデジタル式運賃表は三木鉄道時代に設置されたものでは表示できる駅数が足りないため、樽見鉄道の516号と同じものに交換しました。運賃箱と整理券発行機も樽見鉄道で使用しているものに交換しています」(同社)。

同社は「ハイモ295-617」の運行開始と同じ3月1日から、「谷汲山華厳寺御本尊御開帳記念乗車券」を販売する。西国33番満願霊場として有名な谷汲山華厳寺の御本尊「十一面観世音菩薩」が54年ぶりに御開帳されることを記念したという。同乗車券には「ハイモ295-617」も印刷されているとのこと。価格は650円。1,000枚限定で売り切れ次第販売終了の予定。

谷汲山華厳寺御本尊御開帳記念乗車券