厚生労働省は24日、2008年の民間主要企業の冬のボーナスが減少に転じたことを発表した。前年比より減少となったのは2002年以来6年ぶりとのこと。同調査は資本金10億円以上、従業員1,000人以上の352社から回答を得た。なお、前年比は比較可能な263社を対象としたとのこと。

2003年から2007年にかけて前年比増で推移していたが、2007年の平均額84万5,119円から83万1,813円(平均年齢39.1歳) の0.63%減となった。産業別にみると、非鉄金属業(-8.19%)・鉄鋼業(-7.08%)・繊維業(-6.74%)の落ち込みが大きいことが明らかになった。

冬のボーナスは春闘の時期に決める企業が多いことから厚生労働省は「この結果は、2008年秋以降の金融危機による景気悪化の影響というより、2008年春の原材料の値上げや原油高に伴う影響があるのでは」とみている。