スバル(富士重工業)は24日、「インプレッサ WRX STI」に一部改良を施すとともに、2.5Lターボエンジンと5速ATを搭載した「インプレッサ WRX STI A-Line」を追加し発売を開始した。価格はインプレッサ WRX STIが368万5,500円、インプレッサ WRX STI A-Lineが315万円。ボディカラーには、新たにサテンホワイト・パール(3万1,500円高)が追加され、全6色となった。
インプレッサ WRX STI A-Line(以下、A-Line)は、インプレッサ WRX STIをベースに、専用の2.5Lターボエンジンと、スポーツシフトE-5ATを搭載した。また、専用の本革シートをメーカー装着オプションとして用意するなど、より上質な演出を施し、WRX STIとの差別化を図ったという。MTモデル同様、ドライバーが任意にエンジン特性を切り替え、3種類のエンジンを使い分けるよう走行特性を選択できる「SI-DRIVE(SUBARU Intelligent Drive)」を採用した。ステアリング裏にはパドルシフトも備え、マニュアルモードのシフトダウン時にエンジン回転数を合わせる「ダウンシフトブリッピングコントロール」(回転数同期制御)も搭載される。
なお、A-Lineではブレンボ製のブレーキや、フロント ヘリカルLSD、等長等爆エキゾーストが省かれ、DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)は、VTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)に、リヤのトルセンLSDはビスカスLSDに変更されており、そうした結果、ベースモデルより約51万円安い価格設定になったという。クルーズコントロールは標準装備される。車重はWRX STIに比べ10kg増の1490kg。エンジン出力はWRX STIに比べ8PS低い、300PSとなっている。
インプレッサ WRX STIは、2.0L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載するスポーツモデル。今回の変更では運転席8ウェイパワーシートの装備、ヒルスタートアシストにキャンセル機能が追加された。また、切り替えスイッチの長押しでOFFにするなどマルチモードVDCのモード切替の操作方法が変更された。