東証1部上場の商工ローン大手SFCG(旧商工ファンド)は23日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し受理されたと発表した。負債総額は3,380億4,000万円で、今年に入って最大規模の負債額となる。

同社は従前より保証付き貸付(商工ローン)を中心に業務を行ってきた。しかし、過払金返還請求の増加にともなう多額の資金の流出、及び引当金の計上や、2006年の貸金業法改正などにより業務環境が悪化。さらに、不動産市況の悪化により同社の中核業務である不動産担保貸付数が激減したほか、2008年の米国サブプライム・ローン問題を発端とする金融危機の影響から、米国系の金融機関や証券会社を中心に資金調達を行ってきた資金繰りが難しくなり、経営が行き詰った。

同社は今後、東京地方裁判所、及び監督委員の監督の下、スポンサーの選定を行い、その支援を得て事業の再建を図るとしている。このほか、24日に東京江東区のホテルイースト21東京にて債権者説明会を開催する。