「PowerDVD 9」

サイバーリンクは、同社のBlu-ray・DVD再生ソフトPowerDVDシリーズ最新版となる「PowerDVD 9」を発表、同社Webサイトおよびベクターでのダウンロード版先行予約を開始した。ダウンロード版は3月2日、パッケージ版は4月発売予定。価格はラインナップにより異なるがBlu-rayやAVCHDをサポートする最上位版「PowerDVD 9 Ultra」が11,800円となる。対応OSは、Windows XP / Vista。ラインナップは以下の通り。

PowerDVD 9 Ultra 11,800円
PowerDVD 9 Ultra アップグレード版 8,800円
PowerDVD 9 Deluxe 9,800円
PowerDVD 9 Deluxe アップグレード版 6,800円
PowerDVD 9 Standard 4,900円

PowerDVD 9では、同社独自のテクノロジーとなる「TrueTheaterテクノロジー」を新搭載。従来のDVD映像のアップスケーリング(480pから1080p)する「TrueTheater HD」、フレームレートをアップコンバート(24fpsから72fps)する「TrueTheater Motion」、スクリーンサイズに合わせてアスペクト比を自動調整する「TrueTheater Stretch」、色・コントラスト・明るさを自動調整する「TrueTheater Lightning」、標準的なステレオスピーカーでマルチチャンネルオーディオ出力と同様の迫力を再現する「TrueTheater Surround」が搭載される。

また、大画面再生時にはメニューや映画情報を大きめのフォントで表示、Windows Media Centerのプラグインとしても動作する「シネマモード」やタイトルのチャプター画面やDVD映画のタイトル検索を立体的に実現する「ファンシービューナビゲーション」などナビゲーション画面の充実も図られているほか、HDMI1.3対応によるDolby TrueHD、DTS HD Master Audioの7.1チャンネルのロスレスオーディオ再生、DxVA対応によるローエンドノートPCなどでのBD再生などにも対応する。

「PowerDVD 9」起動画面

3DのUIでコレクションを検索できる「ファンシービューナビゲーション」

同社が展開するWebサービス「MoovieLive」では、PowerDVD 9の新たなUI画面の中に統合され、3D画面(ファンシービューナビゲーション)を使って、MoovieLiveに蓄積された映画情報を取得できる。MoovieLiveでは、映画の趣味の合うユーザーとの情報交換やユーザー同士でムービーに字幕やグラフィックでの加工を施し、パロディを楽しめる「Movie Remix」など"映画"を通じたコミュニティを展開している。

MoovieLiveの映画情報を同期、ソフトに登録もできる

ソフト上からオンラインの情報を検索する様子

なお、同社のCEOアリス・チャンは製品の発売にあたり以下のようなコメントを発表している。

「弊社の主力製品であるDVD CyberLink PowerDVD 9は、本バージョンより対応するハードウエアも増え、スペックの比較的低いパソコンでも快適にお使い頂けるようになりました。また、新しいナビゲーションモードやTrueTheater technologyの搭載で、お持ちのDVDをアップスケールし、高画質でDVDを再生できるようになり、PowerDVDをより楽しく使うことができるようになりました。」